光と闇が交わる時
インドでは、日の出前後と日の入り前後は、光と闇が交わる時間ということで最も神聖な時間とされ、沐浴や祈り、修行をするのがよいとされます。
特に朝はよいですね。アーユルヴェーダなどでは、日の出一時間半前に起床し、瞑想や祈りをせよ、といいます。まあ、その辺はインドとの事情の違いで、インドは昼は暑いので、早朝はとても気持ちいいですからね。
でも私は今も、早いときには4時ごろに起床して修行します。遅くても6時かな。朝4時ごろから6時ごろまで、このあたりの時間は、短くてもいいので、少しでも瞑想とかしたらいいと思いますね。神を心に思うだけでもいいです。
朝のスタートというのはとても大事です。時間があるなら朝のうちに、呼吸法や瞑想やマントラなどを行なうといいですね。呼吸法で気の流れを清め、瞑想で心を清め、マントラで言葉を清める。もちろん、もっと余裕があれば、アーサナ等で身体も清めるといいでしょう。
あと、朝一番に見るものも大事だといいます。ですから理想は、部屋に神の絵などを飾り、目が覚めたらベッドの中からまずそれを見る。そして口にマントラをつぶやく。このようにして一日をスタートさせるのがよいですね。
昼夜が逆転すると、自律神経のバランスや、気の流れのバランスが狂うのであまりよくないですね。まあ、仕事とかいろんな事情がある場合はしょうがないですが。
夜はしっかり寝て、朝は日の出前、または日の出とともに起き、少しでもいいから修行して一日をスタートさせる。日中はしっかりと修行や仕事その他の活動をする。夜寝る前は一日の反省と明日の精進を誓い、床につく。睡眠は8時間は寝すぎだと思います。まあ、こういう生活を行なっていたら5時間前後で十分だと思いますね。とはいえ無理して減らす必要はないですけど。
まあ、あまり私も観念的なことを言うのは好きではないのですが、良い人生を送るのベースとなる一日の規則的なサイクルの例として、ちょっと書いてみました。
あ、ちょっと付け加えになりますが、経典では、ヨーガの呼吸法は、日の出時、真昼、日の入り時、真夜中、まあですから具体的には6時ごろ、12時ごろ、18時ごろ、0時ごろの一日4回行なえ、と言います。つまりそのようにして正しい呼吸と気の流れを体に浸透させていくわけですね。
一日四回というとなかなか大変だと思うかもしれませんが、一回につき10分程度でもよいので、興味のある方は試してみてください。これを数ヶ月続ければ、体中の気道が浄化されるといわれてますので。