信念
タクルはマーと話しておられる。
「マー、信念がいるね。下手な分別は消えてなくなれ。牛の小便みたいな考えは、七回たれるところは一回にしておけ。信念がいる。子供のような信じ方だ! あそこにオバケがいると母さんが言ったら、ほんとにオバケがいると信じ込む! あそこには鬼が住んでると母さんが言えば、そのまま信じ込む! あの人はお前の兄さんだよと言われれば、125パーセント、兄さんだと思っている! この信念が欲しい!
けれどもマー! あの連中も叱れないよ! 連中にはどうしようもないんだもの! 分別推量も一度は通らなけりゃならないからね!――あの日、どんなに言って聞かせたか、見ていなかったかい。結局何にもならなかったけど――今日もう一度……」
タクルはマーに向かって、とぎれとぎれに哀れな声で泣きながら祈っておられる。まあ、なんという先生だろう! 信者たちのためにマーに泣きすがっておられるのだ。
「マー、あなたのところに来ている人たちの希望を、みんなかなえてやっておくれ! 何もかも捨てさせないでおくれよ、マー! でもまあ、最後にはあなたの思い通りにしておくれ!」
(「ラーマクリシュナの福音」より)