今の瞑想
今、この瞬間に意識を集中する。
このような瞑想をしてみてください。
気を抜くと、すぐに心は過去に引きずられます。
一瞬前も、過去ですから。
時の流れに心を合わせず、その奥にある不変の真実を発見します。
一瞬でもそれを発見すると、心は光り輝きます。
発見したものを持続させるには、集中力が必要です。
発見された真実は、集中力がないと、すぐに「真実のような姿をした幻影」に姿を変えます。
集中力というか明晰な意識があればいいのですが、それらを阻害するのが雑念、煩悩です。
雑念や煩悩の正体こそまさに、「過去に引きずられる心」なのですが。
あるいは、未来に心引きずられる場合もありますが、正確にはこれは、未来ではありません。未来をイメージさせるような過去の情報に心を引きずられているだけです。
真の未来は、今この瞬間に集中することでしか、現われません。
まあ、それも今の瞬間の連続にすぎないので、未来といえるかどうかわかりませんが。
さあ、今この瞬間に集中しましょう。
成功すると、心は光り輝き、身体は歓喜に満ち、悩みや不安や妄想は消えます。
しかしそれを現出させる、そして持続させるためには、簡単にいうと集中力が必要なのです。
集中力の極限状態をサマーディといいます。
簡単にいうと、仏教やヨーガの一つの理想は、24時間、サマーディに入れということなのです。
それができたなら、その人がどのような職業に就き、何をしていようとも、その人は聖者です。
それができたなら、修行さえいりません。
でもできないので、修行が必要です。
真実への集中力を阻害する「心の幻影」を物理的に打ち砕くために、ヨーガなどの修行が有効です。
光を強め、雑念を除くために、カルマの法則にのっとった「正しい生き方」が必要です。
そして慈愛の心を育てることは、実は最も有効です。
さあ、小さなことにとらわれず、
自分がもともと持っていた、あの無限の心を取り戻しましょう。