yoga school kailas

人生で最も価値あるものを

 ああ! 人生で最も価値あるものを、師から受けとったにも関わらず、
 それを固く保持することなく、卑しい考え方でそれを捨てる人は誰でも、
 危険な場所へと運び去られながら、目の白内障に悩んでいる人のようである。
 多カルパの間、彼は自分自身を不幸にするだけであろう。

 もし、約束された目的地に到着しながら、
 誓いに従って生きないならば、
 彼は、王に有罪の判決を下され、死刑執行人に連行される人のようだ。
 ひとたび、激しやすい生命力が、
 カルマの法則という鉄の鉤によって捕らえられたら、
 どろどろに溶けた鉄を口の中に注がれ、耐え難い苦しみを味わうことだろう。

 ああ! ある者が存在の不変性を理解しながら、
 日々、卑しい行為を行うならば、
 彼は、王の座を退位させられながら、命令を与え続けている王のようである。
 尽きることのない至高の至福を捨て去ったことで、
 その者は、つまらない輪廻の喜びをもてあそぶことで束縛される。

 ああ! 概念のまん延から遠離した自らの心を見たにもかかわらず、
 それらのまん延を得ようと意図的に努力するヨーギーは、
 貴重な宝石を見つけながら、安物の宝石を探す人のようだ。
 彼がどれだけ努力しようとも、安物の宝石は決して、存在のエネルギーの生き生きとした生来の姿にはならないだろう。

――サラハ

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