ワンポイントヨーガ 特別編 4.トリカトゥ
4.トリカトゥ
今回は行法ではなく、日々の体調管理に役立つミックススパイスの紹介です。
トリカトゥは単に三つのスパイスを調合したものですが、古来からインド医学(アーユルヴェーダ)で重要視されており、簡単に作れてとても効果の高いものです。
体の熱エネルギーを燃やすことで、アーマや粘液を燃やし、気を通してくれます。消化の炎が強まるので、食欲も増進され、体温も上がり、免疫力もアップするでしょう。
季節的には春、そして体質的には、体が冷えやすいとか、花粉症、片頭痛がある人にもとても有効です。
軽い風邪や、鼻や喉のトラブル、消化力の減退などにもよく効きます。
日本の気候や、日本人の体質にも合っていると思います。
逆にもともと体の熱が強い人や、季節的には暑い夏などは、とりすぎないように注意が必要です。
作り方は、ブラックペッパー、ロングペッパー(ナガコショウ、ヒハツ)、ショウガ(乾燥ショウガの粉末)を混ぜるだけです。
それを白湯に入れて飲んでもいいし、蜂蜜を混ぜるのもいいと思います。また、スープなどに入れてもかまいません。
三つのスパイスを同じくらいの割合でいれますが、適当に目分量でいいと思います。
少し前に、若干体調が悪かったときにトリカトゥを作って飲んだんですが、誤ってショウガを多めに入れてしまい、まあいいかと思って飲んだら、体がガーッと熱くなり、体調不良もあっという間に治ってしまいました(笑)。きっと神様が調合してショウガ多めにしてくれたのかもしれません(笑)。
ちなみに古代のインドの仏教教団においてもこのトリカトゥは常備薬だったようで、例えばナーガールジュナの著作などにも出てきます。ヒンドゥー教・仏教問わず、インド全体で古来から効果が認められていたんでしょうね。