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リアリティ

 あなたが、存在の不変性を
 一気に理解するための、最も貴重な極上の象徴は、
 蛇は、蛇使いの手の中では美しいが、他の者にとってはそうではないということである。
 われわれの存在を明らかにするこのエネルギーは、
 最も深遠なる師によって活性化される。
 彼自身の理解を通じて、彼は他者へそれを指摘する。

 あなたの自我意識、
 その思考、そして無思考の
 空、如意宝珠、太陽のような力を持つ
 存在の三つの原動力との作用のつながりを示すために、
 あなたは、物質的・非物質的な現実の実在物の どれをも楽しむだろう。
 すべてのこれらの実在物は、賢者の石によって触れられた金属のようになる。
 
 その方法に従うことによって自分自身を純化した彼の中に、
 存在の真性によって、その感覚の中に高められた唯一の純粋意識が現れる。
 象徴によって、この真の方法を指摘する者は、
 最も深遠なる師であるから、
 あなたは、彼の象徴的に表現する、
 形、音、匂い、味、触覚、そして概念的思考による
 示唆にすがるべきである。
 すべてのこれらの具体的な経験は、
 生じている何かではなく、状態を欠いて存在する。

 「不生」に関して智慧を育んだ幸運な人々は、
 それにより、「生まれる」ものに関しての智慧を持つ。
 唯一つのリアリティとして
 本質的にいかなる差別の余地もないこの純粋意識は、
 存在の本性の原動力に委ねられたあなたの心を通じて、
 エクスタシーに飲み込まれる。

 わたしとあなたとして存在に現れるものすべては
 このたった一つのリアリティであると知ることで、
 あなたは、確固として、このリアリティをつかむべきである。
 しかし、このそれをつかもうとすることは、あなたの心の苦難であるから、
 あなたは、これも放棄しなければならない。
 もはや何も切望することはないならば――
 これは、エクスタシーが始まることを意味するのである。

 あなたの真実の心は、あなたの通常の心を害するいかなる行為も持たず、
 何かを得る、有するといったあなたの誤った考えを通じて為すあらゆることによって覆われていない。
 そのような努力から解放され、偶発的なものの様相を欠くとき、
 現象界の多様性は、
 存在の壮大な光景としての存在の存在性、ムドラーによる印である。
 
 ひとたびあなたが、あなたの最も深遠なる師によって祝福を与えられた時点で、
 すべてのものをありのままに見たならば、
 あなたは、この最も深遠なる師ではないリアリティの実在物は、一つも存在しないことに気づくだろう。
 そのようにそれは、最も深遠なる師を指し示す最も深遠なる師と一体となっている。

 心を世界のなかに流浪させ、
 何とかして王の娘と戯れ、王の宮殿に入ることができた風変わりなヨーギーは、
 この時より、非常に多くの象徴的存在としての
 世界のすべての感覚的対象に気づくだろう。――
 以前に酸っぱい食物を食べた人が、それを再び見たときにそれを酸っぱいものだと認識するように。

 ――サラハ

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