yoga school kailas

ヨーガの基礎(9)

◎内観

 はい。ここまで特に質問はないかな? 
 はい、ではいよいよ実習に入りましょう。
 かなり話が長くなっちゃったんで、簡単に注意点は一個だけ言いますが、さっきも言いましたが、呼吸は全部鼻で行なってください。鼻で吸って鼻で吐く。
 あともう一つ。さっきも言ったように、ヨーガというのはまず自分をコントロールする。そのコントロールする前段階として、自分をしっかり観察します。いろんなポーズをとりながら自分を観察してください。で、これは別に難しいことじゃなくて、つまり例えば、はい、体を曲げてくださいといったときに、ちょっとひざの裏がぴきぴきって痛くなってきた。あ、ひざの裏が痛くなってきてそれがももまで広がってきたな。おしりまできたな――ただそれを観察するだけでいいです。それ以上何もする必要はない。で、例えばそれをはずしていったら、その痛みがぐーっとまたひざに戻っていったなとか。それをいろんなポーズをとりながら身体的な反応を観察します。
 で、もうちょっと進んでくると――今日はそこまで行くか分からないけど――さっき言った、気の流れを感じるようになってくるかもしれない。つまり単純なる痛みとかじゃなくて、「あ、このポーズをとったらスーッと何かが走ったぞ」とかね。もしそういうのを感じたら、それも観察する。あるいは精神的なものでもいいです。例えばこのポーズを今とったら、「あ、なんか心がふわーっとした感じになってきた」とか。とにかく何でもいいので自分の心や体の反応を観察してください。まずそれだけちょっと注意点として、いきましょう。はい、ではアーサナの実習に入ります。

(アーサナの実習)

◎バランスよく行なう

 まあ、アーサナはこんな感じですね。実際はアーサナはものすごいたくさんのアーサナがありますが、全部やる必要はありません。いろいろ狙いによってポイントがあるので、その狙いをさっき言ったように偏らないようにしてね。
 まあ、簡単に言うと前屈系のアーサナ、反り系のアーサナ、ねじり系のアーサナ、逆さになる系のアーサナ。この辺が基本になります。それプラス、バランス系であるとかいろいろ細かいアーサナが加わってきます。その辺をバランス良くおさえていれば、あらゆるアーサナを全て習得する必要はない。
 まあ、自分の目的にもよるけどね。「私はアーサナを完璧に習得したいんだ」っていう人はもちろんそれは構わないけども、ヨーガ全体の効果を高めたいんだったら、バランス良くアーサナをある程度自分で好きなやつを選んで、それを毎日やるだけでも全く問題ないです。

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