マハームドラー
自我という概念への執着は、この意識の特徴である。
もし、この意識自体を覗いてみるならば、
自我を見ることはない。自我に属するものは何も見られない。
もし、マハームドラーの教えが実践できて、
何も見ない方法を知っているなら、
何かが見える。
マハームドラーの教えを修行するには、
土台として、大いなる信と、謙虚さと、熱意が必要だ。
道として、カルマと縁起の真理を理解しなければならない。
成就を成し遂げるためには、グルをよりどころとし、
アビシェーカと、指示と、内なる教えを求めなくてはならない。
教えを授かるには、弟子に功徳が必要である。
つらさ、苦しさを気にしない者であることが必要である。
死をものともしない、恐れ知らずの勇気が要求される!
――ミラレーパ