マハープルシャ・シヴァーナンダの生涯(長編)(8)
この時期、彼は短期間、ヴリンダーヴァンへと巡礼に出掛け、そこにしばらく滞在した。
そして帰ると、彼は聖地から携えて来た聖なる塵とお供物を持って、師に会いに行ったのだった。
少し前に師は、神に没頭した半意識状態で怪我をし、大変苦しい状態に陥っておられた。
ターラクはそれを聞き知ったとき、当然ながら大変心配になったので、寺院に着くと、師に身体の調子を尋ねられた。シュリー・ラーマクリシュナは、微笑みながらおっしゃった。
「ある夜、庭に出て月を眺めていたら、足が鉄条網に絡まってしまって、転んで手首を骨折してしまったのだよ。
まだ完全には治っていないので、彼らがわたしをきつく包帯で巻いたのだ。彼らは包帯を取ることを許さないんだ。
わたしは気持ちよく聖なる母をお呼びすることすらできない。教えておくれ。このような苦しい状況で、母なる神をお呼びしたい者がいるかね? ときどきわたしは『全く馬鹿げている! 縛りを全部解いてわたしをこの身体から出しておくれ!』と思うんだよ。
そしてわたしは再びこう考えるんだ。『いいや、この母なる神のリーラーをお続けください! ここには楽しいこともありますから!』とね。」
ターラクはこれを聞いて、こう答えた。
「なぜご自分でお治しにならないのですか? もしあなたがお望みになれば、あなたはご自分を癒すことが必ずおできになるでしょう?」
「そうだ、わたしにはできる!」
と師はお答えになり、しばらく沈黙された後に付け加えられた。
「いいや、怪我の痛みの方がいいんだよ。病気は、不純な動機を持ってここを訪れる世間の人々を追い払ってくれる。そうなればわたしは放っておいてもらえるからね。」
次の瞬間、彼は深い霊的な感情によってこの問題を打開したように、まるで母なる神に話しかけるようにおっしゃった。
「マー! あなたは、なんと聡明な仕掛けをされたこと!」
こう言って、彼は献身の歌を唄いながら深いサマーディにお入りになられた。
ターラクがしばらくしてから師に会いに行ってみると、師が恍惚状態で、不機嫌な子供がするように足を踏み鳴らしながら、宇宙の女神に話しかけているのが目に入った。
「母よ! あなたに、肉体に留まる苦しみがどうして分かりましょう! あなた様は一度たりともお生まれになったことがないのですから!」