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マノモハン・ミトラの生涯(14)

 マノモハンは誠実に、シュリー・ラーマクリシュナの教えに従おうとしました。彼はしきりに神を求めて涙を流したものですが、それでも神のヴィジョンを得ることができず、心の平安を受け取ることもできませんでした。
 彼の心の苦悩をお聞きになられたシュリー・ラーマクリシュナは、ある日、彼におっしゃいました。

「何をそんなにせっかちにしているんだね? すべては起こるべきときに起こるのだよ。果実が熟したり、できものが大きくなるのには時間がかかる。お前のすべての執着を神に向けなさい。そうすれば彼はおまえにお姿をお示しになるよ。」

 

 シュリー・ラーマクリシュナはあるとき、マノモハンの故郷の村であるコンナガルで開催されるハリ・サバーの祭典に招かれましたが、出席することができなかったので、ラームとマノモハンをお送りになられました。

 ラームは、「本当の宗教とは何か」という題で講義を行ないました。そのあと真夜中まで、神へ捧げる歌が続きました。神に心を震わせながら、大勢の群衆が歌い踊り、ラームとマノモハンを取り囲みました。マノモハンは外界の意識を失い、翌日まで意識が戻りませんでした。のちにラームとマノモハンは、師が霊的な力を彼らに伝達していたことを知るに至ったのでした。

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