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パドマサンバヴァの秘密の教え(85)「サマヤの遵守」

◎サマヤの遵守

 師パドマはこう仰った。

「ダルマを修習するには、サマヤを守らなくてはならない。人は困難を引き受けることができず、サマヤを破ることしかしていないように思われる。」

 ツォギャルは尋ねた。

「それはどういう意味でしょうか?」

 師はこうお説きになった。

「師から受けた恩恵のことは語らず、自分は智慧があると言い、自分自身の偉大さを言いふらすだけの破戒者がいる。

 師に布施をするつもりだったのが、気が変わって、自分自身の富として不実にその施物をしまっておくという破戒者がいる。

 師と法友の両方を騙し欺く破戒者がいる。

 親切な師を非難し、自身の名声について自慢する破戒者がいる。

 自らの誤りを師のせいにしながら、尚、正しいサマヤを保っているふりをする破壊者がいる。

 測りがたい師の行ないを、自分に判断できるものと考える破戒者がいる。

 他人に師の徳を称えるが、結局師と張り合うことを目的としている破壊者がいる。

 教えを聞いたことがないのに智慧を持っていると言う者、エンパワーメントを受けていないのに達成していると言う者、口頭での教えを受けていないのに口頭の教えを持っていると主張する頑固な者達が大勢いる。かように、祝福と力を受けることができる人は、本当に僅かしかいなのだ。」
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