パドマサンバヴァの秘密の教え(105)「寸暇を惜しんで」
◎寸暇を惜しんで
「あなたが純粋に心からダルマを修習したいなら、
寸暇を惜しんで徳を積みなさい。
悪は、最も微小なものでさえ捨て去りなさい。
最も大きな大海も、一滴一滴の水滴からなり、
スメール山と四つの大陸も、極小の原子からなるのだから。
あなたの与えるという行為がゴマ粒ほどの小さいものであっても構わない。
あなたが慈悲の心と菩提心を持って与えるなら、それは百倍の功徳を生むだろう。
あなたが菩提心の発願なしに与えたとしたら、多くの馬や牛を与えたとしても、あなたの徳は増大しないだろう。
褒め言葉や、気乗りのしない交友関係に耽ってはならない。
心と行動において誠実でありなさい。
最も抜きん出たダルマの修習とは、心と行動において誠実であることである。
ダルマの修習の基礎は、純粋なサマヤ戒・慈悲・菩提心の上に成り立っている。
秘密のマントラのサマヤ戒の中に、すべての菩薩の戒と声聞の戒は包含されている。」
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