パトゥル・リンポチェの生涯と教え(58)
◎パトゥルの奇跡の回復
パトゥルがゾクチェン僧院の上にあるシンジェ洞窟に住んでいた頃、ある人がパトゥルを見て、こう言った。
「顔が赤いぞ。顔色が悪い。――本当に、ハンセン病患者のようだ!」
「そうなのだよ。」
パトゥルは言った。
「ナーガの霊のせいで、病にかかってしまった。だから、瞑想と、チョーギャム・ラトナ・リンパのテルマによる『黒いハヤグリーヴァ』の詞章の修行と一緒に、ヨーガの体操をしているのだ。そうしたら、私の体から大きな蛇が出ていく夢を見た。自分自身をハヤグリーヴァだと観想し、剣でその蛇をバラバラに切ってやったよ。その一週間後に、私は完全に回復した。」
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