バクティの精髄(26)
◎スネーハ、マーナ、プラナヤ
プレーマは、スネーハ、マーナ、プラナヤ、ラーガ、アヌラーガ、バーヴァ、マハー・バーヴァとなって現われる。ちょうど、砂糖キビ汁から、糖蜜、黒糖、白糖、氷砂糖などを得ることができるように。
より濃縮されたかたちの愛(プレーマ)がハートを溶かすとき、それをスネーハという。
スネーハは次の段階において、その悦楽の歓喜を増大させるために、強情な態度を取る。それは怒りではないのだが、怒りと勘違いされやすい。――この境地をマーナと呼ぶ。
愛によって、愛する者は、その愛する対象と自分自分が一つであると思いなす。――その愛をプラナヤという。
バクタは、愛する御方のために苦しい状況に置かれても、幸せを感じる――これがラーガと呼ばれる境地である。
彼は、愛する御方の中に絶えず、愛らしさを見い出し続ける。――これをアヌラーガと呼ぶ。
バーヴァは、バクティ・ラサの最終形態である。
そして、バーヴァの最高段階またはバーヴァの極致が、マハー・バーヴァなのである。
ラティは、砂糖キビ汁のように、純化されればされるほど、その段階はどんどん高まっていき、その風味や味わいはさらにさらに増してゆく。
ラティには五種類ある。――シャーンタ・ラティ、ダーシャ・ラティ、サキャ・ラティ、ヴァッツァーリヤ・ラティ、そしてマドゥーラ・ラティである。
これらの五つのバーヴァは、バクタを喜ばせる五種類の風味であり、主クリシュナの心を奪う。
これらのマハー・バーヴァに至るまでのラティ(スターニー・バーヴァ)は、ヴィバーヴァやアヌバーヴァのような材料と混ぜ合わせられ、最終的にクリシュナ・バクティ・ラサとなって実を結ぶ。
スターニー・バーヴァは、ラサと混ぜ合わせられると、ヴィバーヴァ、アヌバーヴァ、サートウィカ、ヴィヤビチャーリーの四つに変化する。
ちょうど、砂糖と黒コショウと樟脳を混ぜ合わせたカードが、ラサラーという名の素晴らしいおいしいものに変わるように、スターニー・バーヴァ・ラサは、ヴィバーヴァ、アヌバーヴァ、サートウィカ、ヴィヤビチャーリーと混ざり合って、熟成する。