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バクティの精髄(23)

「バクティにおけるバーヴァとラサ」

◎ラーガトミカ・バクティ

 三界の主、デーヴァキーの喜び、ヴリンダーヴァンの笛吹き、ラーダー、ルクミニー、サティヤバーマー、そしてゴーピーたちの最愛の主クリシュナの、一切を照らし至福に満ちた蓮華の御足に、この卑しい礼拝を捧げ奉ります。

 ラーガに満ちたバクティは、ラーガトミカ・バクティと呼ばれている。ラーガトミカ・バクティを修行する者たちは皆、プレーティ(主クリシュナの御足へのプレーマ)を開発する。それを開発する者を、ラーガ・アヌラーガと呼ぶ。
 プレーマの芽には、二つの名前(ラティとバーヴァ)がある。それらはクリシュナを魅了する。
 人は、ラティとバーヴァから、クリシュナ・プレーマ・ラサという富を得るのである。

 欲求の対象、大好きなものへのラーガ(強烈な渇愛、切望、愛著)は、ラーガトミカ・バクティのスワルーパ(特性、本性、サイン)である。欲求の対象に夢中になることは、その最低限の兆候である。

 ラーガトミカ・バクティは主に、ヴリンダーヴァンやヴラジャの人々の中に見い出される。ラーガトミカ・バクタ、あるいはラーガ・アヌラーガ・バクタは、聖典の論理に耳を傾けない。

 ラーガトミカ・バクティは、外的な方法と内的な方法の二つ方法を使って修練される。
 外的な方法として、このバクタは、主の御名や栄光を唱え、聞く。
 内なる方法として、このバクタは、心の中で自分が、例えば「シュリー・クリシュナの牧童の友達」というような理想と一体化しているとイメージし、そのイメージの中で昼夜、ヴリンダーヴァンのクリシュナに奉仕する。
 彼は、自分を、まるでその理想そのもののシッダ(完成者)と見なし、そのムードで、イメージの中に没頭し、昼夜、ヴラジャでシュリー・クリシュナに奉仕する。
 彼は、自分の心の中に閉じこもり、ずっと礼拝の対象、つまり愛するクリシュナのすぐ傍に居続け、ずっとクリシュナに奉仕し続けるのだ。

 彼はクリシュナを師、友達、子供、愛人として見る。
 バクタは、ラティとバーヴァによって主を勝ち取り、シュリー・クリシュナへの愛という宝を得るのだ。
 

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