ドッキネッショルの寺院で信者たちと共に(2)
有象(形)の領域と姿形を見ること
タクルはサマーディから、やがてかなり長い間、半サマーディ状態のまま座っておられた。体は微動もせず、眼も動かず、呼吸もあるのかないのかわからない。しばらくすると深く長い息をつかれ、五官の感覚が戻ってこられたようである。
シュリー・ラーマクリシュナはプランクリシュナに向かって――
「あのお方は無形無相なだけではない。彼女は形も持っておいでだ。お姿を見ることもできる。形のあるものへのバクティを通して、あの何ともたとえようのないお姿を見ることができるのだ。マーはいろんなお姿でご自分をお示しになるのだ。」
【ガウランガを見ること。ラティーの母の装束をしたマー】
「昨日もマーに会った。ゲルク(赤っぽい黄土色)の衣装を着てね――縁に縫い目が全然ないやつだ。私と話しをしてくださったよ。
先だっては、彼女は6、7歳のイスラム教徒の女の子になって私のところにおいでになった。彼女は額にティラクをつけ、裸だった。子供のように、私と一緒にあちこち歩き回ったり、ふざけあったりしたよ。
フリダイの家に行っていたとき、私はガウランガ(シュリー・チャイタニヤ)を見ることができた。彼は黒い縁取りをした衣をまとっていた。
ハラダリはいつも、『あのお方は有形、無形を超越している』と言った。それで私は、マーのところへ行ってこのことを話し、『では神のお姿は幻なのですか』と伺った。するとマーはラティーの母親と同じ衣装を着て、私のそばへやって来て、こう言ってくれた――『お前は有象(形)の方にいなさい』。私はこれをハラダリに言ってきかせた。
時折、私は彼女の命令を忘れて苦しむのだ。あるとき、形の方にしっかり止まっていないものだから、歯が欠けてしまった。だから、神様からハッキリとしたご指図がない限り、形の世界に住んでいようと思う。バクティを持って住んでいよう! どうだい?」
プランクリシュナ「おっしゃる通りでございます。」