チャクラ(車輪)のアーサナ
<やり方1>
1.両足をそろえて、上向きに寝る。腕は体側におき、手のひらを床につける。
2.両足を折り曲げて立て、足の裏を床につける。足と足の間隔は肩幅かそれより狭くする。
3.体を静かに足の方にずらし、背中を床から離していき、肩は床につけたままで、かかとを床から離して尻につけていく。
4.両手で足首を持って、上体を反らせるようにして引き付けていき、肩を床から離し、頭頂を床につける。この時、背中はさらに床から離れて上につき上がり、ひざは床に近づく。
5.手を足首から離して、その手のひらを顔の両横の床に置き、手と手の間隔を肩幅くらいにする。指は足の方に向き、ひじは立っている。
6.ゆっくりと息を入れながら、ひざとひじを静かに伸ばして、背中を床からゆっくりと上げていく。
7.十分に高く上がったら、普通呼吸でこれを10~20秒間保つ。この時ひじとひざをできるだけ伸ばすようにして保ち、足の方を見るような気持ちで、頭を十分に反らせる。つま先は立てるが、慣れてきたらかかとをつけてもよい。
8.ゆっくりと息を吐きながら、両肘、両膝を曲げて、反らせた体を緩めていき、できるだけ静かに降ろしていく。
まず頭が床につき、ついで尻がかかとにつく。それから肩、背中を床につけ、最後に両手を体側に置き、足を伸ばして1に戻る。
このアーサナの後には必ずシャヴァ・アーサナを行なう。
熟練者はもう一度繰り返してもよい。
熟練者は、最後の体位の時に、片足ずつ交互に床に垂直に立てるやり方もある。
<やり方2>
1.足を広げて床に立つ。
2.両手のひらを肩越しに身体の後ろに向け、そのまま身体を後ろにゆっくりと反らせていく。
3.両手のひらが床についたら、あとはやり方1と同じである。
※注意・・・これはかなり難しいアーサナなので、初心者は行なってはいけません。さまざまなアーサナを段階的に行なっていき、このアーサナをするのにふさわしい条件が体にできた時、おのずとこのアーサナを実習することができるようになります。
熟練者も、このアーサナをいきなり行なってはいけません。必ず他の容易な反り系のアーサナを実習してから行なうようにします。さもないと、背骨を痛めることがあります。
背中を反らせて上体を持ち上げて行くときに、緊張が足の方からと腕の方からと同時に、腰に向かって集約されていく過程を、できるだけはっきりと感じるようにする。また、弛緩していく時も、腰から次第に足や腕へと弛緩していくのを感じること。
<効果>
1.コブラのアーサナと同じ効果があるが、それに加えて、足、尻、肩、腕、背中、胃、腰、首、ひざなどの筋肉が強化され、柔軟になる。
2.潜在能力の開発に効果がある。
3.交感神経を極めて強く刺激する。よって終わった後には十分にシャヴァ・アーサナをとらなくてはならない。
4.身体の均整をとり、調子を整え、敏捷性を与えてくれる。
5.老化して腰が曲がったり、手足が震えたりするのを予防する。