シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(5)
【重要な信者たちが集まる】
ニマイの後の生涯において重要な役割を果たす卓越した人々が、彼の周りに集まり始めました。その集団の中で最高位に属していた一番最初の登場人物は、ニティヤーナンダという苦行者でした。彼は、苦行者になり数年放浪して戻ってきたニマイの兄のあのヴィシュワルーパであるという説もあります。それが真実かどうかはさておき、このニティヤーナンダは若年期に苦行者となり、多くの聖地を訪ねた後、ヴリンダーヴァンへ行き、イーシュワル・プリーに会いました。プリーは、「もしシュリー・クリシュナに拝謁することがお前の目的なら、ナディアへ行くべきである」とニティヤーナンダに助言しました。
ニマイはそのときすでに、クリシュナの兄のバララーマと変わることなき偉大な存在がやってくるという予知をしていました。ニタイはナディアをしばらく探した後、ニマイを見つけました。二人の様子はまるで旧友同士の再会のようでした。
その会合の中でニタイ(ニティヤーナンダの略)は突然、六つの腕を持つガウランガのヴィジョンを見ました。最初の二本の腕はラーマのようにそれぞれに弓と矢を抱え、次の二本はクリシュナのようにフルートを持ち、そして三番目の両腕は出家者のようにカマンダル(水がめ)とダンダ(杖)を持っていました。そのヴィジョンは彼をトランス状態にしました。
そして師は祝福と共にニタイに触れ、言いました。
「さあ、行きなさい! お前の望みはすべて果たされる。バクティとプレーマの泉と共にありなさい。」
それ以来、ニタイはいつも影のようにニマイに付き添いました。
別の重要人物は、ナヴァディープから10キロ離れたシャーンティプルに住む、裕福で学識あるヴィシュヌ派のリーダーであったアドワイタ・アーチャーリヤでした。前述したように、ニマイはすでに早い時期にアドワイタにその本性を現していましたが、ニマイの神性をアドワイタが受け入れることができたのは、多くの懸念や疑問を乗り越えた後でした。
さらにまた別の重要な人物、チッタゴンの聖者であったプンダリカが加わりました。
しかし最も注目すべきは、大声で修行し、ハリの御名を歌い続けた、ハリダースという名のイスラム教徒でした。カージというムスリム君主の代理人は、ヴィシュヌ派になろうとしていたハリダースを背教者として死ぬまで鞭打ちの刑にさらす判決を下しました。しかし、バーガヴァタのプラハラーダのように、拷問でハリダースを殺すことはできませんでした。ハリダースはそのような苦痛を味わっても祝福の歓喜を感じ、自分を苦しめる迷妄なる者たちにも主の恩寵と許しがあるようにと祈りを捧げていました。しばらくすると、集まった群衆の祈りが白熱し、その恍惚状態の中でハリダースは意識を失いました。番人は彼が死んだと思い、意識不明の身体を冷たい川に投げ込みましたが、ハリダースはすぐに目を覚まし、岸へと這い上がりました。この出来事はカージを改心させ、彼はすぐにハリダースの元へ行き、敬意を表しました。
-
前の記事
シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(4) -
次の記事
シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(6)