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シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(28)

【プラカーシャーナンダの改宗】

 チャイタニヤはヴァーラーナシーにて、タパン・ミトラの家に二ヶ月間滞在しました。
 ヴィシュヌ派の教義の緻密な教えをシャナータナに与えたことに加えて、このときにチャイタニヤが成し遂げた功績は、その伝統的学問の地で、アドワイティズムの第一人者であるプラカーシャーナンダを打ち負かし、彼を改宗させたことでした。
 彼はシュリー・シャンカラの解釈書に詳述されていた教義のみに専念していたサンニャーシンたちの中に、バクティとバーガヴァタの教えを広めました。
 プラカーカーシャーナンダは以前はよく、チャイタニヤをただの魔術師、あるいは催眠術師であるとして非難していました。
 しかし、ある信者が設けた会合で師に面と向かうと、プラカーシャーナンダは師の人格の威厳と彼の説得力に完全に圧倒されたのでした。
 彼はアドワイタの信条を放棄し、チャイタニヤの弟子になりました。そしてプラボーダーナンダと改名し、チャイタニヤからヴリンダーヴァンに行ってバクティを伝道するように頼まれました。
 彼は多くの作品を残し、その最も重要なものに「チャイタニヤ・チャンドラームリタ」があります。

 プラカーシャーナンダの改宗と、踊りとハリ・キールタンの歌を伴ったチャイタニヤの恍惚としたキールタンは、ヴァーラーナシーのサンニャーシンの見解を大変革し、彼らの多くはシュリー・シャンカラの注釈の閉鎖的な学問からバクティの教義へと転向したのでした。
 チャイタニヤは彼らに、バーダラーヤナのヴェーダーンタ・スートラの意味は、バーダラーヤナ自身の注釈によって理解するのがベストであって、彼の哲学に適合させようとしてそれらの真意をねじ曲げた者たちのものによっては理解しないほうがよいと説きました。
 バーダラーヤナ自らが書いたバーガヴァタ・プラーナは、ヴェーダーンタ・スートラの正しい解説であり、サンニャーシンたちはそのバーガヴァタをじっくりと学ぶことを強く勧められたのでした。
 バーガヴァタは、クリシュナの至高性が称えられているバクティの源泉です。
 ヴァーラーナシー、そしてヴァーラーナシーの周辺の多くの人々は、チャイタニヤ、そして彼のキールタンによって、バクティ主義に変えられたのでした。

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