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シュリー・チャイタニヤ・マハープラブ(12)

【ジャガンナート・プリへの旅】

 ヴリンダーヴァンでクリシュナに会いたいというチャイタニヤの強烈な切望は、ニーラーチャルの(クリシュナ自身にほかならない)至高なる存在に会いたいという熱望に変わりました。ほんの少しの食べ物と休息だけをとり、チャイタニヤはほとんどの距離を走ってカルカッタ(当時はジャングル)を駆け抜けました。程なくしてベンガルとオリッサ(当時はカリンガ)の国境にたどり着きましたが、両国は対立しており、誰も越境することを許されていませんでした。しかし若い出家修行者チャイタニヤは、その人柄で国境部隊のリーダーを口説き落とし、目的地へと進んでいったのでした。

 チャイタニヤは、オリッサのバーレーシュワルの北西から6マイルのところにあるレームナのゴーピナート寺院に立ち寄りました。イーシュワル・プリーの導師であったマーダヴ・プリーは、以前ヴリンダーヴァンから二千マイル放浪してこの地にたどり着き、様々な奇跡的体験をしていました。
 マーダヴ・プリーは、礼拝像としてゴーヴァルダナ・ダーリー(ゴーヴァルダナを持ち上げた者)のゴーパーラの彫像をヴリンダーヴァンの近くの丘に設置しました。するとゴーヴァルダナ・ダーリーがプリーの夢に現れ、ニーラーチャルでサンダルウッドを手に入れ、それを像の身体を冷やすために擦り込むようにと命令しました。敬虔なマーダヴ・プリーはレームナのゴーピナート寺院へ行き、その美しい彫像の前で恍惚状態になり、歌を歌いながら踊りました。
 プリーは、神に捧げる”ボーグ”について調べていると、アムリタ・ケーリの12個の壺や、濃縮牛乳で作られた非常に美味な蜜のクリームが毎日捧げられていることを知り、味わってみたくなりましたが、その思いを表現しませんでした。しかし不思議なことに主ご自身が、その壺をプリーにあげるようにと寺僧に命令しました。

 マーダヴ・プリーはその後、ニラーカルへ行き、国王の代理人の助けを借りて1マウンドのサンダルウッドと12トウラの樟脳を手に入れました。そしてその旅から戻る途中、彼は再びゴーピナート寺院に立ち寄り、そこで以前ヴリンダーヴァンに設置したゴーヴァルダナ・ダーリーの彫像の夢を見ました。夢の中でゴーヴァルダナ・ダーリーはプリーに、ヴリンダーヴァンへ戻るにはイスラム支配の危険な国々を通らなければならないので、すべての荷物を持って帰る必要はないと言いました。主はあらゆる苦難をプリーに与え、彼の信を試したのでした。

 ガウラーンガは信者たちにマーダヴ・プリーについての全経緯を詳細に語り、プリーが彼の生涯の最期に創作した、クリシュナに対するラーダーの愛と彼の帰依を表現した詩を朗読しました。

「おお主よ! 今はマトゥラーにいらっしゃる、慈悲深きお方 
 いつ会いに来てくださいますか、愛しきお方よ
 あなたへの想いで心が痛みます。どうすればよいのでしょうか」

 この詩が朗読されると、主チャイタニヤは強烈な愛によって恍惚状態に落ち、二ティヤーナンダに支えられて、神への愛に満たされて叫び、笑い、踊り歌いながらあちこちを走り回り、興奮で声を詰まらせ、涙を流しました。さらに顔色を変えて汗をかきながら震えて歓喜に泣き、じっと立っていました。そして茫然自失や有頂天になったり、悔恨や苦悩といった感情、高慢さや柔和さを見せました。彼はゴーピナート寺院で夜通し歌い踊りました。寺僧たちは、チャイタニヤと信者達に、とびきりの四つのアムリタ・ケーリ(甘い米のようなもの)の壺を進呈しました。

【シャクシ・ゴーパール寺院】

 チャイタニヤは次にジャイプールに立ち寄り、恍惚状態で歌い踊りながらヴァーラーハ聖堂で礼拝しました。カタではシャクシ・ゴーパール寺院に礼拝に行き、その彫像の美しさを見て、彼は恍惚状態に入りました。
 寺院に以前訪れたことのある二ティヤーナンダは、シャクシ神にまつわる話を語りました。伝説によると、厄介な状況に陥っていた信者を救うために、旅の間決して振り返ってはならないという条件を付けて、彫像が信者に付き添ってヴリンダーヴァンからはるばる歩いてきたというのです。カタから40マイル離れた村にたどり着いたとき、その信者は本当に神が一緒に歩いてきたのかどうかを確かめようと後ろを振り返ったため、彫像はそこで止まりました。その彫像は今でもその場所で見ることができるようです。

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