サーダナーの指針の花輪(291~300)
291.
次のことを、常に思い起こしなさい。
「神の恩寵によって、私は日々、より純粋に、より純粋になっている。
この世の欲楽は、やってくるが、とどまることはない。
この死すべき肉体は、ただの粘土のようなものだ。
すべては終わる。
ブラフマチャリヤーだけが唯一の道である。」
292.
常に世界を善くあらせ、崇高な神の思いを人々に抱かせる尊い魂は、世界に大いなる恩恵を与える。
293.
善い行いをなし、楽しげで機嫌が良く、優しい言葉を語る善き人には、敵はいない。
もしあなたが本当に精神的進歩と救済を望むならば、あなたを傷つけようとする人や、あなたを毒殺しようとする人に対しても、親切でありなさい。
294.
清浄は、智慧と不死に導く。
清浄には、内的(精神的)なものと、外的(肉体的)なものの二種がある。
精神的な清浄はより重要であるが、肉体的な清浄もまた必要である。
内的・精神的な清浄が確立されることによって、明るく朗らかで陽気な心、精神集中力、感覚器官・行為器官の征服などを得ることができ、悟りのための準備が整う。
295.
清浄は、ヨーギーの最高の宝石である。
それは、聖者の最高にして最も偉大な宝物である。
それは、献身者の最高の富である。
296.
慈悲の修行、慈悲の行為、親切な奉仕、これらは心を清浄で柔軟にし、心臓の蓮華の花を上向きにし、求道者が神の光を受け取るための準備を整える。
297.
ジャパ、キールタン、瞑想、慈悲行、プラーナーヤーマ――これらは速やかに悪業を燃やし尽くし、心を浄化することができる。
298.
真理とは、最高の叡智である。
大衆の支持があろうとなかろうと、真理は確固としてそびえ立つ。
真理は永遠である。
真理は至高に君臨する。
真理に満ちた純粋な人々は、死ぬことがない。
虚妄に満ちた不純な人々は、すでに死んでいる。
299.
もしあなたが真我を悟りたいならば、純粋な心を持たなければならない。
心が解放されていて、すべての欲望、渇愛、心配、悩み、誤謬見解、迷妄、プライド、愛欲、とらわれ、好き嫌いなどを放棄していない限り、至高の安らぎの境地、純粋な至福、不滅の境地に入ることはできない。
300.
心は、庭のようなものである。
庭の土を耕し、肥料をやり、雑草を取り除き、植物に水をやることによって、良い花と果物を収穫することができる。
同様に、欲望、怒り、貪欲、誤謬見解、迷妄、プライドなどのような心の不純物を取り除き、「常に神を思うこと」という水を与えることによって、心の庭に献身の花を咲かせることができる。
雑草は雨期に生長し、夏になると消える。しかし雑草の種は、地面の下に残っている。そして水が注がれるとすぐに再び雑草は外に芽を出す。
同様に、心の波が表面化し、そして消えたとしても、それは微細な種の状態でサンスカーラに内在され、そして内的・外的な刺激によって再び表面化する。
心の庭が綺麗であるとき、雑草がなく、心が純粋であるとき、あなたは深く素晴らしい瞑想の果実を得ることができる。
したがって、まず最初に、心の不純物を清めることから始めなさい。