サーダナーの指針の花輪(281~290)
281.
ヨーギーは、純潔を守ることと完全な禁欲によって、神的エネルギーを蓄積することに常に専念する。
282.
禁欲の誓いを守らない者は、怒り、嫉妬、怠惰、恐怖などの奴隷になってしまう。
283.
欲望を完全に根絶した者、彼自身がブラフマンなり。
284.
結婚し、家庭を作る義務を持っている者にとっても、禁欲の維持の徹底は矛盾する不可能なことではない。
たとえばもし子供が一人でも生まれたならば、妻との間に一線を引きなさい。
そしてもう彼女を自分の妻と見るのをやめ、自分の母と見るのだ。
285.
ブラフマチャリヤーとは性的器官の制御だけを指すのではなく、他のすべての感覚器官・行動器官の制御もまた含んでいるのである。
286.
完全に自分の心を支配し続ける修行は、肉体的および精神的なブラフマチャリヤーをキープするための最高の修行である。
287.
主の御名を唱えること、サートウィックな食物、サットサンガ(師や法友と集い学ぶこと)、聖典学習、プラーナーヤーマ、祈り、キールタン、ヴィチャーラ(正しい吟味)、ヴィヴェーカ(正しい識別)・・・・・・これらの実践によって、性欲と性的衝動の根絶に成功するだろう。
288.
時々は独居することによって、ブラフマチャリヤーの適切な理解が可能となる。
289.
常に腰布やふんどしなどだけを身につけなさい。
これはブラフマチャリヤーを助け、あなたを健康で豊かで賢くする。
290.
この世は苦しみであること、外的対象は実在でないこと、そして妻や子供への執着が束縛を生むことを、忘れずにいなさい。
-
前の記事
「聖者の生涯 ナーロー」⑤(2) -
次の記事
「聖者の生涯 ナーロー」⑤(3)