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グル・リンポチェ(大聖パドマサンバヴァ)(9)

◎インドのカラシッディー

 
 パンダラーヴァーシニーの転生であるカラシッディーは、インドの機織り職人の娘として、ダーキニーのあらゆるサインを持って生まれてきました。彼女の母親は出産後に死んだため、カラシッディーも母親の遺体と共に死体捨て場に捨てられました。雌のトラの姿で森で修行をしていたマンダーラヴァ王女がそれを発見し、カラシッディーを育てました。
 グル・リンポチェは、カラシッディーが成長するにつれ、彼の弟子となる素質があることに気づきました。サーキャデーヴァと呼ばれる教師として、グル・リンポチェはカラシッディーにアビシェーカを与えて教えを説き、タワチェンの森で、二人は共に高度な修行をおさめました。
 その後カラシッディーは、ある農家の息子に祝福を与え、彼はフームカーラ師として、インド仏教の最も有名な密教指導者のうちの一人になりました。
 生涯の最期では、彼女は空と至福の融合の身体を獲得し、跡形も無く【銅色に輝く山】へと消えていきました。

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