グル・バクティヨーガ(43)「グルの恩寵は必要不可欠」
◎グルの恩寵は必要不可欠
好きなように哲学書を学んでも、世界をまわって講話をしても、数千年もの間ヒマーラヤの洞窟に住んでも、何年もの間プラーナーヤーマを実践しても、一生シールシャーサナ(頭立のアーサナ)を行っても、グルの恩寵なしでは、解放がもたらされることはない。
霊性の指導者はブラフマンをあれやそれと言って指し示すことはできず、弟子はその直接的知覚がどんなに重要なものかを理解できない。しかしグルの恩寵がくだったとき、それは神秘的な方法で、弟子が直接的にブラフマンの本質を理解することを可能にする。
あなたの母、父、年長者を神と見なさい。
もし許可されたならば、グルの御足を洗いなさい。
すべての者は、グルの助けを借りて得た神の叡智と、ヴェーダーンタの聖典の真の意味の理解によって、自身の中に「それ」を認識すべきである。
たとえグルまたは霊性の師がいたとしても、すべての欲、習慣的思考、エゴイズムを破壊し、悟りを得るためには、弟子のたゆまぬ努力が必要である。
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