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グル・バクティヨーガ 補遺(2)「グルとディクシャ(イニシエーション)」

「グルとディクシャ(イニシエーション)」

 ヨーガはグルから学ばなくてはならない。タントラ・ヨーガの場合においてはなおさらである。求道者がどのレベルにいるかを認識し、それに適したサーダナーを指示するのはグルである。
 現代の求道者は、サーダナーを始めたばかりの頃から、自分はヨーガの最高の形式を選択する資格が大いにあると思い違えるという、危険な誤った考えを持っている。これが求道者の大多数が早期に堕落する理由である。このような思いを持つことそのものが、彼がヨーガを行う準備がまだできていないことを示している。真の資格のある求道者は、十分に謙虚であり、自己をグルに明け渡し、グルに奉仕し、グルからヨーガを学ぶのである。

 グルは至高なる母なる神に他ならず、求道者を引き上げるために世界に降りてきてくださった。グルを神として奉りなさい。飽くことなく彼にお仕えしなさい。そうすれば、彼はご自身の意思で、あなたにディクシャの最上なる祝福を与えてくださるだろう。

 ディクシャは、グルからマントラを授かることである。イニシエーションは、霊性の叡智を与え、罪を滅ぼす。一つの灯がまた別の炎に灯されるように、マントラに宿る神聖なるシャクティは、グルからその弟子へと伝えられる。弟子は断食し、ブラフマチャーリヤ(禁欲)を順守し、グルからマントラを授かるのだ。

 イニシエーションは、神秘のベールを裂き、弟子が霊性の真理の背後に隠されたものを掴めるようにする。これらは普通、神秘の言葉に包まれている。あなたは独学でそれらを理解することはできない。独学は、あなたをより大きな迷妄へと導くだけである。グルだけが、ディクシャによって、あなたに聖典を学ぶための正しい見解を授けてくださるのだ。彼は真理の上に悟りという光を輝かせ、あなたはただちにその真理を掴むであろう。

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