yoga school kailas

クックリーパ

 昔、マントラヤーナに信を生じさせたカピラサクルという地出身のあるブラーフマナがいました。ヨーギーの修行を行いながら、彼は食料を乞うて歩き回りました。
 ルンビニーの町に至る道ばたに、飢えた雌の子犬が一匹いました。ヨーギーは子犬に対して哀れみを生じさせ、子犬を連れて町に行くことにしました。あたりを探し回ったあげく、食料を調達するあいだ子犬を残しておける、空っぽの洞窟を見つけました。彼はその洞窟で修行することにしました。
 12年の後、彼は世間的なシッディである、透視や遠視などを得ました。
 そこで三十三天の神々は、ヨーギーを天界へ招待しました。ヨーギーは子犬を洞窟に置いたまま出かけました。置き去りにされた雌犬は、地を掘りました。すると水と食べ物があらわれたので、それらを飲み食いしながら洞窟にとどまりました。
 神々はヨーギーに布施をしました。しかし彼は雌犬のことを思い出し、帰ろうとしました。すると神々は、こう言って彼を止めました。

「あなたのような功徳を得ておきながら、犬のようなものへの思いが断ちきれないのはよくありません。ですからここにお残りになるべきです。」

 彼らはこう何度も繰り返し、彼を引き留めました。
 しかしある日、ヨーギーは彼らの言うことを無視し、洞窟へ帰りました。彼が雌犬をなでると、犬はダーキニーになってこう言いました。

 よくできました。それでよいのです。あなたは生まれの良い息子です!
 あなたは障害となる、あれらの絶え間ない力のところにとどまりませんでした。
 もっと高いシッディを得るでしょう。
 以前の成就は偽りです。
 あなたは見解を浄化しました。
 ああいった力を持つことは、すばらしいことではありません。
 母が、けがれのないすばらしい大楽の最上の成就を授けましょう。

 そして彼女は、方便と智慧を合一する象徴の教えを与え、ヨーギーは不変なるものを絶え間なく正しく観察し、最も優れた成就を得ました。それ以降、ルンビニーの誰もが、彼をグル・クックリーパと呼ぶようになりました。彼は魂の利益のために働いた後、カピラサクルの町の会衆とともに、その身のままで、ダーカの領域に行きました。

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