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アディヤートマ・ラーマーヤナ(19)「バーラドヴァージャのアシュラムにおけるラーマ」

◎バーラドヴァージャのアシュラムにおけるラーマ

 その森の近くで、ラーマとラクシュマナは許された野生動物を狩り、それを調理し、捧げ、一日の終わりに食事としてその肉を食した。夜の間、彼らは木の下で平和に眠った。
 翌朝には、ラーマはシーターとラクシュマナを連れて、バーラドヴァージャの庵へと向かった。その庵の近くで、彼はブラフマチャーリンを見かけ、彼に近づいて声をおかけになった。

「どうかあなたの師に、ダシャラタの子ラーマがこの庵を取り囲む森の周辺でお待ちしておりますとお伝えください。」

 そこでそのブラフマーチャーリンは急いで庵へと行き、聖仙バーラドヴァージャに礼拝すると、こう言った。

「おお、師よ! ラーマ様が森へと来られ、このアシュラムの付近の外で待っております。彼は奥方と御兄弟と共におられます。彼はまるで神のような人であります。彼は彼の到着について適切な方法で御身に伝えるよう、私に頼まれたのです。」

 この言葉を聞くと、大聖仙バーラドヴァージャは座からすぐに立ち上がり、アルグヒャやパディヤの供養のための材料を持って、ラーマの御許へと向かった。
 聖仙はラーマとラクシュマナに礼拝すると、こう言った。

「おお、ラーマよ、蓮華の眼を持つ御方よ! どうか私の庵を訪問し、あなたの御足の塵でそこを聖別してください。」

 こう言うと、彼はラーマをシーターとラクシュマナと共にその庵へと案内し、再び彼に礼拝すると、最も高潔な伝統に則って、彼を歓迎した。
 そして彼はこう言った。

「あなたの到来によって、私が為してきた苦行は成就しました。私は、おお、ラーマよ、あなたについてのすべて――あなたの過去、そしてあなたが今後行なうであろうこと――に通じております。私はあなたを、御自身のマーヤーによって人間の姿をおとりになられた正真正銘のパラマートマンとして理解しております。
 私があなたへの愛によって得た識別智の徳によって、私は、あなたが如何にしてブラフマーによって祈りを捧げられているか、あなたが如何にして降誕されたのか、あなたがこの森に住む目的は何であるのか、そしてあなたがアヨーディヤーに住んでおられるあいだ何を為されたのかを理解しました。これ以上何を言う必要がありましょうか? おお、ラグ族の中で最も気高き者よ!
 私はあなたとの接触によって、この生の目的を成就しました。私は、プラクリティーを超越した真我であり、カクトスタ族に今降誕されたあなたに会うことによって祝福されました。」

 そこでラーマはシーターとラクシュマナと共に聖仙を礼拝すると、こう仰った。

「おお、大聖仙よ! たかがクシャトリヤに過ぎないわれわれは、御身の祝福を切望しております。」

 このように話すと、彼らは聖仙と共にいくらかの時間を過ごしたのであった。

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