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いつのために

 何かに不安を感じ、それが過ぎ去るのを待ったり、それを解消しようと焦りもがく。
 いつのために?――それが解消されるときのために。
 何かに執着し、それを得ようともがいたり、それを得られる日を夢見たり、それを失うことを恐れたりする。
 ――いつのために?

 それらが満たされる瞬間が仮に来たとしても、
 すぐにまた新たな不安や執着が生じ、
 今ではないいつかが来ることを願い、
 今でもそのいつかでもない時間が延々と過ぎていく。

 最初は仕方なかったかもしれない。
 しかし何十年もそれを繰り返してきたならば
 そろそろ気づこう。
 今ではないいつかにではなく、
 常にこの今の中に真実と幸せと満足を見出すべきだと。
 すぐに壊れ去る満足を求めることを繰り返すよりも
 永遠の満足を今の中に見出せる心を培うことをこそ求めるべきだと。

 個人の満足だけではない。他者への純粋な愛、四無量心、
 理想的な心の状態
 絶対なるものへの完全な帰依
 これらをこの、時間や条件を超えた、永遠なる今の中に確立するよう努力すべきだ。
 極限の帰依と四無量心が
 その扉を開く。

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