「解説『至高のバクティ』」第4回 「バクティ」④(4)
はい。ちょっとだいぶ長くなっちゃいましたが、ちょっとパッといきましょうね。はい、次のところですけども、この前提のもとに言ってますけども、前提のもとに、「最高の境地である至高の愛っていうものを実現するにはどうしたらいいのか」云々と書いてある。ここで三つくらいまでは「聖師達は次のように言うと」って挙げられて、その後で「だが最も大事なことは」って書いてあるね。
ちょっと今日はだいぶ時間が過ぎちゃったんで、パパパッて端折って言うけども、ここで挙げられている前提の三つは、別にもちろんこれは否定されているわけじゃないよ。否定されているわけじゃなくて、この三つも大事です。つまり大事なことをポンポンポンと言った上で、しかしさらにそれ以上に大事なのは、って言ってるんだね。だからまず最初の三つも大事なものとして心に入れといたらいいね。
ちょっとパッパッといくと、まず「現世的快楽への愛着を放棄すること。」これはこのままですね。つまり――ラーマクリシュナのじゃあ言葉で言いましょう。「あなたが妻に対する、あるいは妻が夫に対する強烈な愛――愛着ですね。それからプライドの高い男性が自分の仕事に執着する、その仕事への強い思い。そして富、金銭ね、これへの強い欲望というかな、この思い。この三つを一緒くたにして全部神に向けられたら、瞬間的に神を悟るだろう」とラーマクリシュナは仰っている。
だからセオリーは実は簡単なんです。セオリーは簡単というのは、あなたの愛を完全に神に向けなさいと。ただこれを言っているだけなんだね。そしたら悟りますよと。でもわれわれは本当に馬鹿だから、こんだけ教えられてもできないんだね(笑)。こんだけ教えられてるのにふと日常に返ると、今言ったね、世俗の富や、異性や、あるいは仕事や、あるいはさまざまな自分のそのほかの観念的なエゴが求めるもので頭がいっぱいだと。はい。だからそれは逆の意味なわけですけども、それを阻害している、神の愛を邪魔している現世的快楽の愛著を放棄しなさい、というのが一つありますよと。
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