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「自我の放棄」と「愛の完成」(1)「たった一つの方向性」

 すべての”真の”道徳、宗教、修行、ヨーガ、スピリチュアリズムなどには、たった一つの方向性しか存在しない。

 その「たった一つ」の方向性は、二つの言葉によって表現される。

 それは、

「自我の放棄」

と、

「愛の完成」

である。

 「愛の完成」とは、何に対する愛か。
 一つは神仏への愛であり、
 もう一つは、自分以外の他のすべての衆生への愛である。
 この二つが高められたとき、二つは一つになる。
 神仏への愛と衆生への愛、どちらか一つを高めることでも同じ結果に達するが、
 どちらも一緒に高めた方が、結果は早い。

 
 繰り返すが、

 すべての”真の”道徳、宗教、修行、ヨーガ、スピリチュアリズムなどには、たった一つの方向性しか存在しない。
 その「たった一つ」の方向性は、二つの言葉によって表現される。
 それは、「自我の放棄」と、「愛の完成」である。

 多くのそれらの道の違いは、方法論の違いと、 
 「どれだけ極めることを目指すか」という程度の違いであり、
 方向性は同じなのである。

 逆に言えば、これと反する方向性を持つもの、
 たとえば自我を増大させていくような道徳、宗教、修行、ヨーガ、スピリチュアリズムなどというのは、
 間違いだということだ。

 これは、そんなことはないと反論する人もいるかもしれませんが、
 あくまでも私の個人的見解ですので、
 参考程度にお聞きください。

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