「私が見たブラフマーナンダ」より「我が師」(7)
わたしの学校の先生であるシャラト・センをマハラジに紹介したことはすでに述べましたが、彼はマハラジからいくつかの霊性の教えを与えられていました。彼は後に世を捨てて、ゲルアの僧衣を身に着けることをマハラジにお許しいただけるようにと懇願しました。そして、その願いが認められました。しかし、彼はわれわれの教団には加わりませんでした。
彼は苦行と瞑想の実践を行なうためにリシケシに行き、二、三日滞在したのち、カンカルへと旅立ちました。数ヶ月後、サマーディを達成したという便りが彼から送られてきました。その手紙を受け取ったのは、わたしがカンカルへ旅立つ直前でした。
ある日、わたしはそのことをマハラジにお話しました。
するとマハラジは言いました。
「なに? 彼は十日ほど前にここにいた。わたしは彼の目を覗き込んだがね、彼はサマーディに達してはいないよ。目を見ればわかる。
彼は光のヴィジョンを得たのだろう。それをサマーディと見間違っているのだよ。サマーディに達するのは、それほど簡単なことか?
神のヴィジョンに祝福されたとき、心の無智の結び目はほどけ、すべての疑念は解消され、すべての悪業の影響は打ち砕かれるのだ。
スワミジはその人生の中で三度、サマーディに入った。そしてタクルは毎日いくたびもサマーディにお入りになっていたのを、われわれは見たのだ。
最高のサマーディに達するそのような魂は、実に稀である。」
そしてマハラジは、マハープルシャ・マハラジを見てこうおっしゃいました。
「そうではないか? ターラク・ダーダー。」
マハープルシャ・マハラジは黙ったまま、微笑んでいました。