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「最も現実的なシステム」

◎最も現実的なシステム

 はい。他、何かありますか。今日の話と関係があってもなくてもいいですよ。ちょっと難しいかな、今日の話。

 まあ、実際になんていうかな、経験していかなきゃいけない話だからね。

 ただ私は現代においてはこのクンダリニー・ヨーガのシステムこそが、もっとも実際的で、現実的に皆さんができるし、すごくメリットがある修行だと思います。

 さっきラーマクリシュナの話も出たけども、クンダリニー・ヨーガを進める上でバクティ・ヨーガっていうのは非常にメリットがあります。なぜかというと、強烈に気が上がるからです。私はいろいろ試したけど、最も気が上がる方法は神への帰依です。ブッダでもいいけどね。これが一番早い。

 ちょうどたとえるならば、一人で崖を上るのは大変だけど、「おお、神」っていって引っ張ってもらうのは大変簡単なんだな(笑)。そういう感覚がある。自分は全て投げ出して神に祈りを捧げるっていうか。神に帰依する。バクティ・ヨーガの考えこそが、クンダリニー・ヨーガとシステムは違うんだけど、バクティ・ヨーガが一番クンダリニー・ヨーガを進めてくれる気がする。

 それからもう一つ。気を上げるには、肯定的な意識が必要です。これは別の言い方をすると、気の上昇と肯定的な意識はイコールだと思います。もうイコールと言っていいです。否定的なのに気が上がるっていうのはありえません。だいたい否定的な時はまず気が下がってます。肯定的にならないと気が上がらないし、気が上がってないと肯定的になれない。

 もちろんね、気の位置は別だよ。たとえばものすごく上がってたんだけどちょっと否定的になって下がりだした。でも修行始める前よりは高いって、そういうことはあるかもしれない。でも少なくとも意識が上に向かっている時は肯定的になります、絶対。逆に言うと、徹底的に気を上げたかったら、超肯定的になるしかない。もうあらゆることに肯定的になる。

 だからここでもバクティ・ヨーガが生きてくるね。結局バクティ・ヨーガなんだね。

 全ては神の愛と見て全てを受け入れると。お、今日は出かけようと思ったら雨が降ってきましたと。いやあ、神の愛は本当に嬉しいと。ね。お、今日は仕事しようとしたら大失敗したと。神は本当に私にいろんな勉強させてくれると。ほんとありがたいと。ね。もう全部受け入れる。全部肯定する。そういうことをやっていたら気がガーッて上がります。

 しかし不満が始まると、――どうして俺はこんなことやんなきゃいけないんだと。どうしてあいつはあんなことばっか言うんだと。これをやるとだんだん気が下がってくるんだね。そしてさっきも言ったように気が下がると意識も下がるから、どんどん視野が狭くなって、だからどんどんこう、もう悪循環に入っていくわけだね。どんどんどんどん神の意志も見えなくなり、気も下がって否定的になって、煩悩も増えて、ああ、俺はどうせこれでいいんだよとなってしまう。

 だからバクティ・ヨーガっていうか、普段から常に神やブッダを思い続けるというのはすごく大事なんだね。

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