「プルナ・チャンドラ・ゴーシュ」(5)
「プルナ・チャンドラ・ゴーシュ」(5)編集する全体に公開 2012年02月01日08:23
人はどのようにして、この世に生きながら、同時に神を心に置くことができるのでしょうか?
この重要な質問に対する答えについて、聖典はこのように述べています。
「愛する夫がいる女性は、家事をしている最中でも、絶えず夫のことを考え続けている。」
これと同じような関係を人は神と築くべきで、絶えず彼を思わなければいけません。これがまさに、プルナの人生に起こったことなのです。両親はプルナを家に閉じ込めましたが、彼の心は常に師の中にありました。
1885年8月29日、師はプルナから手紙を受け取りました。その手紙にはこのように書かれていました。
「私は至福に包まれています。ときには歓喜で眠れないこともあります。」
この手紙を読んだ後、師は言いました。
「なんて素晴らしいことだ。その後も彼は祝福を得ることができている。手紙を見せなさい。」
師は、てのひらに手紙を押し当てて言いました。
「ふつう私は手紙に触れない。でもこれは良い手紙だ。」
スワミ・アベーダーナンダは彼の自叙伝の中で、プルナについて以下のように述べています。
『――ある日、プルナ・チャンドラ・ゴーシュという若い男がドッキネッショルにやって来た。彼を見ると、シュリー・ラーマクリシュナはゴーパーラ(幼少のクリシュナ)のムードになられた。プルナはその当時、オリエンタル・セミナリーの生徒だった。その学校が私の家に近いと知った師は、ある日私にこう仰った。
「プルナはいい子だ。彼はゴーパーラを思わせる。私は彼に何か食べさせてあげたくなる。プルナの学校が終わったら、おまえの家に呼んでやれ。サンデーシュを渡すから、それを食べさせてやっておくれ。」
私は「はい、分かりました。」と答えた。それを聞いて師は喜んだ。
「私のメッセンジャーとしてふるまうのだよ。まさに、ヴリンダー(ゴーピー)がクリシュナへのラーダーのメッセンジャーだったように。」
そして、師は私に大きなマンゴーといくつかのサンデーシュを手渡した。私はそれらを持って家に帰り、師の指示通りにした。
学校が終わると、私はプルナをニム・ゴースワミ・レーンにある自宅に連れて行った。師に言われた通り、私は自分の手でプルナにマンゴーとサンデーシュを食べさせた。プルナはそれらを平らげ、目に涙を浮かべて言った。
「ああ! 師はなんて優しく愛深いのだろう! 師の愛と愛情は、私の両親のそれよりも深い。私に食べさせるために、師はあなたをこんなに煩わせるなんて!」
その時から、プルナと私はとても親密になった。翌日、私はドッキネッショルに行き、師にこのことを報告した。師はその話を聞いてお喜びになった。』
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