yoga school kailas

「その他の方法」

◎その他の方法

【本文】
 バルドを自由に乗り越える方法は、基本的には、これ以外にはない。
 その他、普段生きているときから、「私は死んでいる。すべてのあらわれはバルドである」と常に意識することを訓練したならば、死の時に意識を保つことはできるかもしれないが、力は弱い。
 あるいは、実際には「四つの空」が生じていないが、そのイメージだけを修習した場合も、死の光明を少しは保てるかもしれないが、やはり力は弱い。

 これは分かるよね。つまり生きてるときから――まあこういう修行も実際あるわけだけど――すべてはバルドだと。わたしは死んでるのだと。つまり、もうこの予行演習を生きてるうちからしとくと。つまり「ああ、これバルドなんだ」と。「ああ、ここに現われている全員、バルドの現われに過ぎない」。こういうことやってたら、つまりその習慣によって死後も「ああ、バルドだ」ってなるかもしれないけど、そのやり方は、やらないよりはいいが力は弱いよと。そんなに有効じゃないよ、ということだね。
 で、次に、イメージでその、さっきからやってる四つの空ね、これを修習してた場合も、まあ少しはプラスになるかもしれないけど、これも本当にその空を経験した場合と比べて、やっぱり力は弱いですよと。
 よって、理想はね、本当に四つの空を経験しましょうと。で、それを死後の世界でもちゃんと保つ訓練をすると。それ以外にないってここではいってるわけですね。

◎重要な道の基礎

【本文】
 よって、死の光明を明らかに経験し、バルドを自由に乗り越えたいと思う者は、表面的な技術に走ることなく、実際に中央気道にプラーナを入れることができるように、チャンダーリーの火のヨーガなどを、正しく努力して実践すべきである。
 そのようにして実際にプラーナが中央気道に入り、とどまり、溶け込み、四つの空を生じさせ、また睡眠の光明も経験するべきである。
 そして、覚醒時の光明と、睡眠時の光明から、それぞれ優れた幻身として生起することを修習するならば、死の光明を経験し、バルドを乗り越えるための、すぐれた力を獲得することになる。

 よって、チャンダーリーの火の修行に励むことこそが、重要な道の基礎であるということを思念しなさい。

 はい、これはまとめですけどね。何度も言うように、いろんな補助的なテクニックはいろいろあるけども、それはまああくまで補助であって、結局中心的なものはチャンダーリー、つまりクンダリニーのヨーガですよと。つまりクンダリニー・ヨーガをしっかりやって、物理的に中央気道に気を入れて、で、その四つの空をしっかり経験しておきなさいと。
 つまりこれは、ナーローの六ヨーガっていうのはまさに、さっきから言ってるように、結局チャンダーリー、クンダリニー・ヨーガから派生する六つのヨーガなんだね。だからクンダリニー・ヨーガにおける達成が一番大事ですよ、とここでいってるんだね。

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