yoga school kailas

◎心を守る


◎心を守る

【本文】
 動揺する心を、学習のように、子のように、宝のように、自己の生命のように守るべきあり、欲望の楽しみを、悪獣のように、毒のように、剣のように、敵のように、火のように防ぐべきです。

 これもこのままですね。この「動揺する」って書いてあるけども、もっと分かりやすく言えば、「動揺しやすい心を」といった方がいいね。
 つまり心というのは動揺しやすい。動揺というのは、ドキドキするという意味じゃなくて、すぐに悪い方向に流れてしまう、あるいはすぐに快楽に流れてしまうということです。それを学習のように――学習のようにっていうのは、あることを記憶したり、ある学問を学んだりするときに、一生懸命忘れないように、一生懸命それが根付くように頑張る。それと同じような気持ちで、心をコントロールしろということです。
 例えば子供のころ九九を学んだとき、ずーっと「ににんがし、にさんがろく……」とか忘れないように学ぶと。あるいは、ある難しい方程式を学ぶときに、それを理解しようと徹底的に日々勉強すると。それと同じように、自分の心を教えによってコントロールするために、徹底的に日夜頑張りなさいと。
 あるいは子のように、宝のように、自己の生命のように――つまり、簡単にいうと、真理に基づいた心――これは自分の子供ような、宝のような、命よりも大事なものなんです。命よりも大事なこの真理に基づいた心が、ちょっとでも悪に流れるということは、あってはならないことだと。だからそれくらいの気持ちで、自分の真理の心を保ちなさいということだね。

share

  • Twitterにシェアする
  • Facebookにシェアする
  • Lineにシェアする