◎子供をしかることについて
◎子供をしかることについて
はい、他に何か質問はありますか?
(S)先ほど、怒らないっていうのは百パーセント実践しなきゃいけないっていうことで、まあ、母親をやってると、子供に怒らなきゃいけない場面っていうのも出てくると思うんですけども、そのフリをしてるというか……
そうだね。ここで怒らないっていってるのは、感情の問題なので、怒りの感情を湧かさせないと。
だから子供に対して、本当にですよ、自分の――例えばここもエゴが入らないようにしなきゃいけないんだけど――ガッと怒りが出て、怒りの後に、「こいつ今怒んなきゃいけないんだ」――これはただのエゴです(笑)。
じゃなくて、こっちに怒りが全くないと。しかし分析して、この子は今厳しく言っておかないと、とんでもないことになるなと。よって厳しく言いましょうと――これはOK。
このときはですよ、わたしも経験があるけども、逆にちょっとつらいです。つらいっていうのは、怒りがないのに怒らなきゃいけないから。思いっきり自分を奮い立たせなきゃいけないんです。そういうんだったら問題ない。
じゃなくて、多くの親は――Sさんがそうだっていうわけじゃないんだけど(笑)、言い訳なんだよね。「お前のためを思って言ってるんだぞ!」って(笑)。「えー!? 今、ほんとに怒ってたじゃん!」って(笑)。「今絶対怒ってたよ!」っていう(笑)、感じがあるんだね(笑)。
で、多くの場合は、多分その二つが混ざってる感じだと思うんだね。確かに相手のためも思ってるけども、感情に任せてる部分もある。だからそれは、まずは感情を静めることを優先させた方がいいと思う、わたしは。
だから逆にいうとね、ちょっとでも、一パーセントでも感情的怒りが入ってるんだったら、相手のためだと思っても言わない方がいい。それは相手にとって、子供にとってもマイナスだったりする。
だから本当に感情は全くないですよと。百パーセントとはいわなくても、まあほとんど愛ですよと。で、本当に――まあ、いろんな考え方があるだろうから、自分の理性によってね、ここは怒らないといけないって思って怒ってるんだっていう自信がない限りは、怒らない方がいいと思うね。わたしはね。