「私が見たブラフマーナンダ」より「我が師」(8)
ある日、若い少年がカンカルにやってきました。彼はマハラジの弟子の息子で、わたしと同い年でした。
ドゥルガー・プージャーの後、ラクシュマン・マハラジがマハラジのお世話をしてくださっていたので、わたしとその若い少年は、リシケシとスワーグアシュラムへ行きました。わたしたちは馬車を借り、リシケシに向かいました。そしてわたしたちはガンガーにかかる橋を渡って、スワーグアシュラムへ向かいました。
そこはサードゥたちが生活をしながら瞑想修行を行なう小屋があちらこちらに点在していて、その当時は、人里離れた寂しい場所でした。
わたしたちはある一軒の小屋に入りました。するとわたしたちは、熱病にかかって苦しむとても若いサードゥの姿を見かけました。
わたしは、彼が何らかの方法で救われるようにと願いながら、なけなしのお金をすべて、その小屋に置いていきました。そしてわたしたちはリシケシへ戻りました。
わたしたちはお腹が空いていました。わたしは、その少年がいくらかのお金を持ち合わせていることに期待しましたが、しかし彼は一銭も持っていなかったのでした。
わたしたち二人は宿で座り込み、何をするべきなのか、また、カンカルに戻るにはどうしたらよいのか分からなくなってしまいました。歩いて帰ることはできませんから。
心に少し不安を抱えたままその場に座り込んでいると、サルキアの信者たちが、マザー・ドゥルガーの像を運んでやってきました。彼らはわたしたちを見かけると、食事を済ませたのかどうかを尋ねてきました。わたしたちは「済ませていません」と答えました。彼らはすぐに準備に取りかかり、食事を共にしようとわたしたちを誘ってくれました。
そして彼らの馬車には空き場所があったので、わたしたちはそこに乗せてもらい、何の問題もなく、無事にカンカル戻ることができたのでした。
マハラジがわたしを見て、こう叫びました。
「一体どうしたんだ!? 随分疲れ果てて、やつれているではないか!」
マハープルシャ・マハラジもその場にいらっしゃっいました。
彼は、
「彼はリシケシで、いくぶんか厳しい修行に励んできたに違いない。」
とおっしゃいました。
マハラジは、
「厳しいだなんて! ナンセンスな! 彼は何らかの理由によって、ある困難を経験しなければならなかったのだ。」
とおっしゃっいました。
わたしはずっと黙っていました。
その後、わたしは一人になったときに、マハラジがわたしに向けてくださった愛について想い、泣きました。