「教えに毒を混入させない」
◎教えに毒を混入させない
【本文】
⑩エゴや、八つの世俗的思いといった毒を、教えに混入させません。
「エゴや、八つの世俗的思いといった毒を、教えに混入させません」。
エゴっていうのはもちろん、さっきから言ってる自我意識、エゴね。
八つの世俗的思いっていうのは、これも何回か出てきたけど――まあこれは別に八つじゃなくてもいいんだけど――相対的なこの世に対する「期待と恐怖」、あるいは「苦と楽」、あるいは「いい・悪いの感情」。例えば「快楽を喜び、苦痛を嫌がる心」。ね。あるいは「褒められることを喜び、けなされることを嫌がる心」。あるいは「心地よい言葉を喜び、不快な言葉を嫌がる心」とかね。あるいは「得ることを喜び、失うことを嫌がる心」とかね。
だからすべてこの相対の二元の中で、どっちかを求めどっちかを嫌がるっていう気持ちがわれわれにはある。これがここでいってる「八つの世俗的思い」ってやつですね。
つまりこれは何を言ってるのかというと、教えを学んでいく際に、あるいは教えを身につけていく際に、純粋な混じり気の無い形で教えを理解しなきゃいけないんだけど、いつも言うように、エゴっていうのは非常にずるいんだね。狡猾なんです。狡猾だから、教えの中にエゴが混ざってくる場合があるんだね。で、自分では教えを実践してるつもりなんだけど、実はエゴによってそれが為されてる場合がある。巧妙に、教えを実践してるつもりで、実はエゴが満たされてるって場合があるんだね。
これもだから本当にケースバイケースっていうか、自分の中でそれを注意するしかないので例を挙げにくいけども、教えの中に、エゴや、今言った世俗的思い、これを混入させてはいけませんよってことですね。
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