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「他者の過ちを暴かない」

◎他者の過ちを暴かない

【本文】
⑭他者の過ちを暴きません。

 これもさっきの「批判をしない」とかとも関わるけども、さっき言った、阿修羅的な風紀委員的なカルマがある人に多いパターンで――特に他者の前で、第三者の前でその過ちを暴きたいっていう気持ちが、われわれの中にある。それは、さっき言ったように何の意味も無いっていうのもそうだけど、大きな苦悩、大きなダメージを当然その人に与えることになるよね。

 マスコミとかまさにそうだけどね。別に暴かなくていい――例えば誰かが浮気したとかね、どうでもいいじゃないですか(笑)。あるいは、例えばある芸能人が「実はこんなことやってた」とか――もちろんそれは悪いことかもしれないよ。悪いことだったらそれは捕まってね、それなりの罰を受ければいいわけであって、そこまで社会的にそれが暴かれる必要はない。

 で、そういうときっていうのは当然――修行してる人はまた別だけども、そういった修行とかしてない場合は、それは大きな心のダメージになるよね。自分が過去にやった過ちとか悪いところとかを、多くの人の前で暴かれると。もうすごいやっぱり恥ずかしいし、苦しいと。で、それを、そういう相手の暴かれてる方の痛みとか苦しみっていうのは理解できずに、「おれは正義で暴いてるんだ!」っていう気持ちで暴きたくなるときがある。それは決してやっては駄目なんだってことだね。他者の間違いや過ちを暴いてやるんだっていう気持ちは、自分の中からもう取り除かなきゃいけないっていうことですね。

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