シュリークリシュナ・カルナームリタ(19)
この栄光の権化(クリシュナ)は、全智と無垢の両方におけるすべての美徳を獲得しておられます。
この御方はわたしの眼に入り、素晴らしい至福を楽しんでおられます。
なんという不可思議でしょう!
月のような御顔を上げると、クリシュナという名の人は、
色褪せた蒼き月に輝きをもたらし、
「主にお会いしたい!」というわたしの渇仰を何倍にも高めるのです。
クリシュナはわたしの命の命。
何度も何度も、わたしは心の中で
愛らしい唇にわずかに赤みを帯びた眼をし、
卑しい信者たちすべてに恩寵をお与えくださる、
ムラーリの蓮華の御顔に口づけします。
眼にとってのアムリタである、少年クリシュナの輝きを見てください!
その御手は、秋咲きの蓮華に優美な仕草を教示し、
その御足は、生き生きと育っている如意樹の芽よりも柔らかで、
その美しい眼は、美を誇るものたちすべてのプライドを破壊するのです。
少年クリシュナの驚くべき輝きは、まさに至福そのもの。
それは、ヴラジャの美しいゴーピーたちのたわわな乳房のこの上ない谷間を支配しています。
光を放って広がるその至福は、ヴリンダーヴァンのゴーピーたちを介して、誰の眼でも到底認識することのできない雲の上のようなところにある深遠なる場所に達するのです。
毎日、毎秒、毎瞬、クリシュナとして顕現したその至福は、遊戯(リーラー)を行ない、その優しい笑顔という魔法で、貞節の権化であるアルンダティーさえも魅惑してしまうのです。