仏教修行者の基礎(1)「ニルヴァーナの種子」
「仏教修行者の基礎」
※このシリーズは、マイトレーヤとアサンガの作とされる「シュラーヴァカブーミ」を元に、私がさまざまなアレンジ・付加・削除を加えてまとめたものです。
第一章 ニルヴァーナの種子
◎ニルヴァーナに入れない四つの条件
1.生の過ち
これは、賢者や聖者が存在しない国や辺境の地などに生まれることである。
2.怠惰の過ち
これは、もろもろの愛欲に耽溺し、渇愛して、愛欲のデメリットを見ずに、愛欲から解放されることの素晴らしさを知らないことである。
3.見解の過ち
これは、例えば「布施は意味がない」とか「この世以外の世界はない」などの誤った見解を持つことである。このような者は、ブッダが出現せず、正法を説く師もいない時代に生まれてしまうので、ニルヴァーナに至れないのである。
4.愚鈍の過ち
これは、ブッダや正しい師が出現した時代に生まれるけれども、愚鈍であり、教えの意味を理解することができず、五逆の罪などのもろもろの大罪をなし、多くの煩悩を持つことである。
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