パドマサンバヴァの秘密の教え(100)「末法の時代になすべき実践」
◎末法の時代になすべき実践
「未来の時代の終わりには、ダルマで商売をする多くの背教的な実践者が現れるであろう。
その時、私の言葉に従うすべての者たちは、十善の実践を断念してはならない。
あなたの悟りが仏陀と同じものであるとしても、三宝に供養をしなさい。
あなたが心を調御していたとしても、心の最も深いところからの目標をダルマに向けなさい。
大いなる完成の本質が至高であるとは言え、他の教えを軽んじてはならない。
あなたがたとえ仏陀と衆生は同等であると悟ったといえども、すべての生き物を慈悲の心を持って見なさい。
道やステージは訓練や旅の域を超えているいるとはいえ、ダルマの行為を通してあなたの無明を浄化することを断念してはならない。
功徳の集積は集めることを越えているとは言え、整えられた善の根を切断するな。
あなたの心が生と死を越えたところにあるとはいえ、この幻影の体は死ぬ。だから、死は必ずやってくることを思い、修習せよ。
あなたが思考から解き放たれたダルマターを経験したとしても、菩提心の考え方を保持しなさい。
あなたがダルマカーヤを成就したとしても、あなたのイダムと一緒にい続けなさい。
ダルマカーヤがどこか他の場所ではないとはいえ、本当の意味を捜し求め続けなさい。
悟りが他のどこでもないとはいえ、あなたが生み出すあらゆる善を、他に勝るものの無い悟りに捧げなさい。
経験されるすべてのものは生来の覚醒状態であるとはいえ、あなたの心が輪廻に巻き込まれないようにしなさい。
あなたの心の精髄が覚醒しているとはいえ、常にあなたの師とイダムを崇拝しなさい。
あなたが大いなる完成の本質を悟ったとしても、あなたのイダムを捨て去ってはならない。
以上のような実践をせず、ただ自慢だらけの言葉で愚かしく話す者は、三宝を傷つけるばかりで、瞬く間の幸せさえも見出せないだろう。」
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