パドマサンバヴァの秘密の教え(96)「成就の欠乏」
◎成就の欠乏
師パドマはこう仰った。
「今、ダルマを修習している人達の方法では成就は得られないだろう。」
ツォギャルは尋ねた。
「それはどういう意味でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「教えを授ける時、誇張と中傷に迷い込む。
学ぶ時、希望と恐れに迷い込む。
ご馳走の供養を受けるとき、食べものと飲み物への執着に迷い込む。
瞑想をするとき、不活発さと興奮に迷い込む。
功徳を積むとき、尊敬と物質的な見返りを求めることに迷い込む。
智慧の能力を獲得し始めると、更なる渇望に迷い込む。
多くの修行者と関係するとき、ダルマの修習に関して神経質になってしまう迷いに入る。
彼らが行うどんな行いもダルマに反している修行者が多すぎる。」