パドマサンバヴァの秘密の教え(84)「誠意をもってダルマを修習する」
◎誠意をもってダルマを修習する
師パドマはこう仰った。
「心からダルマを修習したいと思うなら、道はある。」
ツォギャルは尋ねた。
「それは何でしょうか?」
師はこうお説きになった。
「苦行を行なっている時、執着と怒りから解放されていなさい。
正しい方法で学んでいる時、忍耐の鎧を身に着けていなさい。
人里離れた場所に暮らすとき、食べ物や富に執着していてはいけない。
成就へと導くダルマの修習に憧れるなら、成就した師に付きなさい。
崇高な師に出会っているのなら、彼に背かず、師を喜ばせることに最善を尽くしなさい。
ダルマに疑念を感じたら、師に助言を求めなさい。
身内があなたに背くとき、執着の絆を切りなさい。
障害や霊に悩まされるのを打ち払いなさい。
先送りにしないですぐに実践しなさい。
仲間を欲しがらずに独りで居なさい。
友人や財産、親戚や物質的なものはすべて幻影である。故にそれらを捨てなさい。
他の人たちとの交わりを保つなら、執着や論争が湧き上がるだろう。
独りで暮らし、精神修行をしなさい。
多くの娯楽はあなたの修行の邪魔になるだけだ。それらを止めなさい。
いずれにせよ、精神修行をすることが出来ない人には、真の幸せは見つからないだろう。」