グル・リンポチェ(大聖パドマサンバヴァ)(20)
9.ユダ・ニンポは、東チベットのギェルモ・ツァウェ・ロン(アカ・ギャロン)の王子でした。ヴァイローチャナが追放されてギェルモ・ツァウェ・ロンに滞在している間に、ユダ・ニンポは彼から教えを受け、偉大な学者・翻訳者となりました。その後ユダは中央チベットへ行き、グル・リンポチェから教えを受けて、サムデの18の書物の後半の13を訳しました。彼は成就の結果として、黄金のヴァジュラなど様々な形をとることができました。ユダ・ニンポはゾクチェンの優秀な成就において有名で、チベットではゾクチェンの教えのサムデとロンデの最も偉大な師の一人として知られるようになりました。
彼の転生者とされる人物には、ミンリン・ロチェン・ダルマシュリー(1654-1717年)、テルトンのドルジェ・トクメーとミンリン・ケンチェン・ウギェン・テンジン(15世紀)などがいます。