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パトゥル・リンポチェの生涯と教え(79)

◎パトゥルとラマ・ミパム

 偉大なる学者、ジュ・ミパム・ギャツォは、ラマ・ミパムとしても知られており、多くの博学で成就を達成した師たちの教えを聞いているといわれていたが、彼が本当に熱心に学ぶ必要に迫られたのは、パトゥル・リンポチェがシュリー・シンハ哲学大学で入菩提行論の第九章を説いたときだけだった。
 ミパムは、この難解で深淵な「智慧の章」についてのパトゥルの口頭の解説は、かつて受けたもので最も重要な教えであったと言った。後にミパムは、シャーンティデーヴァの入菩提行論の有名な第九章についての解説書「如意宝珠」を書き、広く称賛された。
 この解説のコピーが、パトゥルの手元に届いた。
 ミパムの解説を読み終わると、パトゥルはこう言った。

「オーホー! これはわたしがシュリー・シンハで説いたものではないか!」

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