唯一の実体だけに
たとえば、ある実体のある、しかし説明が難しいものや現象について、うまく説明するために、架空の物語によって説明したとする。
たとえばA子さんとB子さんがいて、Cという会社があって……などという、架空の人物や現象を使ったたとえ話だ。
ここにおいて、ある物事を説明するためだけに登場したこのA子さんやB子さんやCという会社などについて、執着したり、心を強く向けたり、深く考えたりすることに、何か意味があるだろうか笑?
実はこの世界で皆が知覚し認識し思考している対象のほとんどは、そのようなA子さんやB子さんのようなものなのだ。
そしてそのような架空の存在ではない、示されるべき唯一の実体がある。
ただそれだけに心を向けるべきである。
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