仏教史年表(+ヒンドゥー教史、その他)(7)
11~12世紀 インド ゴーラクシャナータ
1103 康和 5 日本 永観(1033~1111)
南都浄土教
「往生拾因」
大江匡房
「続本朝往生伝」
三善為康
「拾遺往生伝」「後拾遺往生伝」
蓮禅「三外往生伝」
1124 天治 1 良忍(1072~1132)
融通念仏宗
来迎院建立、浄土行専修
声明梵唄をおこす
1126 大治 1 平泉中尊寺建立
1127 中国 宋の南下(南宋)
1130 大治 5 日本 覚鑁(興教大師)(1095~1143)
伝法院を建立、高野山再興
「五輪九字明秘密釈」「密厳諸秘釈」「遺教録」
1139 保延 5 珍海(1091~1151)
「決定往生集」
実範(~1144)
唐招提寺修復、戒律復興
「東大寺戒壇院受戒式」
東南アジア セイロン、パラッカマ・バーフ王(~1173)が
ビルマ仏教を整備、大寺派栄える
1151 仁平 1 日本 藤原宗友
「本朝新修往生伝」
蔵俊(1104~1180)
「法相宗章疏目録」「因明大疏抄」
仏厳房聖心(~1176)
「十念極楽易往集」
如寂(~1191~)
「高野山往生伝」
俊乗房重源(1121~1206)
東大寺再興の勧進、諸国の湾岸や道路の修築
囚人救済、専修念仏
「南無阿弥陀仏作善集」
1171 承安 1 覚阿(1143~1182)
入宋し禅を学ぶ、叡山に籠もる
1175 安元 1 法然(円光大師)(1133~1212)
浄土宗を開く
「選択本願念仏集」「浄土三部経釈」「一枚起請文」
親鸞集記「西方指南抄」了慧「黒谷上人語燈録」
聖覚「唯信鈔」土佐吉光「法然上人伝絵」
覚憲(1131~1212)
「三国伝燈記」
明遍(1142~1224)
高野聖の祖
高弁照(明慧上人)(1173~1232)
高山寺(栂尾)に華厳復興
「華厳修禅照入解脱門義」「印度行程記」「華厳記」
高信「明慧上人遺訓」
親鸞(見真大師)(1173~1262)
浄土真宗を開く
他力本願、非僧非俗、妻帯
「教行信証」「三帖和讃」「浄土文類聚鈔」
「愚禿鈔」「入出二門偈」「三経往生文類」
「一念多念証文」「末燈鈔」
唯円「歎異鈔」
1182 チベット サキャ・パンディタ(1182~1251)
1193 インド ナーランダー僧院がイスラムに破壊される
1200 東南アジア セイロン仏教衰退
チョーラ人、イスラム、ヨーロッパ人の侵入による
1202 建仁 2 日本 栄西(1141~1215)、臨済宗を開く
寿福寺・建仁寺建立 東大寺再興
「興禅護国論」「出家大綱」「日本仏教中興願文」
「喫茶養生記」
1203 インド ヴィクラマシーラ僧院がイスラムに破壊される
日本 貞慶(解脱上人)(1155~1213)
法相と律を学ぶ、弥勒信仰
「唯識同学鈔」「愚迷発心集」「弥勒講式」
隆寛(1148~1227)
皆空房、田念義を説く
「顕選択」
弁長(1162~1238)
聖光房、北九州に浄土宗を伝道
「徹選択集」「浄土宗要集」「末代念仏授手印」
聖覚(1167~1235)
安居院
「唯心抄」
1206 モンゴル チンギス・カン(1206~1227)
1220 承久 2 日本 慈円(1155~1225)
「愚管抄」
良遍(1194~1252)
「観心覚夢鈔」「真心要決」
懐奘(狐雲)1198~1280)
「正法眼蔵随聞記」「永平広録」
叡尊(興正菩薩)(1201~1290)
東大寺で自誓受戒、西大寺に在
慈善救済に尽力
「感身学生記」(南京律)
1244 寛元 2 道元(承陽大師)(1200~1253)
曹洞宗を開く
建仁寺、興聖寺、永平寺
「宝慶記」「普勧坐禅儀」「弁道話」「学道用心集」
「永平清規」「正法眼蔵」
良観(1217~1303)
関東極楽寺開山、戒律復興(南京律)
殺生の禁止、非人救済、動物愛護、慈善救済に尽力
療養院・施薬院・悲田院・福田院の建設
宋性(1240~1292)
華厳学
「日本高僧伝指示鈔」「日本高僧伝要文抄」
1253 建長 5 末法第一年(仏滅2000年)
一遍(1239~1289)
浄土教を学び、全国遍歴する、踊躍念仏
捨聖、時宗をおこす
聖戒「一遍上人絵詞」
日蓮(1222~1282)、日蓮宗を開く
清澄寺
「立正安国論」「開目鈔」「観心本尊抄」「撰時抄」
「御義口伝」「報恩鈔」「三大秘法鈔」
「四信五品鈔」「十八円満鈔」
凝然(1240~1321)
華厳中興の祖
「三国仏法伝通縁起」「伝法伝通章」「律宗綱要」
「八宗綱要」「浄土法門源流章」
他、百二十部二百巻余
チベット 最初の「チベット大蔵経」(ナルタン古版)が成立
1279 中国 元の中国統一
日本 無住一円(1226~1312)
「沙石集」
瑩山紹瑾(常済大師)(1268~1325)
大乗寺二代
浄光寺・永光寺・総持寺を開く
「座禅用心記」「伝光録」
覚如(1270~1351)
「報恩講式」「親鸞聖人伝絵」「拾遺古徳伝」
「口伝鈔」「本願鈔」「改邪鈔」「安心決定鈔」
光宗(1276~1318)
「渓嵐拾葉集」
夢窓疎石(1275~1351)
「夢中問答」
天竜寺・西芳寺・安国寺などの禅寺の開山、造園
虎関師錬(本覚国師)(1278~1346)
「元亨釈書」
仏教史、朱子学、五山文学
宗峯妙超(大燈国師)(1282~1337)
大徳寺創立。花園天皇が帰依
存覚(1290~1373)
「破邪顕正抄」
義堂周信(1325~1388)
「空華集」
絶海中津(1336~1405)
「蕉堅稿」
雪村友梅
「岷峨集」
チベット プトンリンチェンドゥプ(1290~1364)
「インド・チベット仏教史」(「プトン仏教史」)