仏教史年表(+ヒンドゥー教史、その他)(2)
148 中国 安息の安世高が洛陽にて小乗経典を翻訳
「四諦経」「転法輪経」「八正道経」他、
34部37巻
150 月氏の支婁迦讖が洛陽にて大乗経典を翻訳
「道行般若」「般舟三昧経」「首楞厳経」
「無量清浄平等覚経」他、14部27巻
インド 龍樹(ナーガールジュナ)(150~250)
「中論頌」「廻諍論」「広破論」「大乗二十頌論」
「ラトナーヴァリー」(「宝行王正論」)
「十二門論」「十住毘婆沙論」「大智度論」
提婆(アーリヤデーヴァ・聖天)(170~270)
「百論」「四百論」
中期(第一期)大乗仏教経典
「勝鬘経」「不増不減経」「如来蔵経」
「大般涅槃経」「無上依経」「解深密経」
「大乗阿毘達磨経」
弥勒三部経
法勝(ダルマシュレースティン)(~200~)
「阿毘曇心論」
訶梨跋摩(ハリヴァルマン)(250~350)
「成実論」
200 仏像彫刻始まる
中国 月氏の支謙が翻訳
「大明度経」「阿弥陀経」「瑞応本起経」他、
36部48巻
2~3世紀 日本 邪馬台国
216 中国 曹操、魏王となる
220 中国 劉備、皇帝となる(蜀(蜀漢)の創設)
234 中国 諸葛亮孔明、死没
247 康居人の康僧会(~280)が、建業に来る
「六度集経」など翻訳
実践布教、梵唄を伝える
250 東南アジア セイロンに、大乗仏教の方広部伝来
南寺(ダッキナ・ヴィハーラ)おこる
2~4世紀ごろ インド ヨーガ・スートラ
252 中国 康僧鎧(サンガヴァルマン)が洛陽に来る
「郁伽長者経」「大無量寿経」他、訳出
260 牟子「理惑論」
格義仏教が行われる
265 竺法護(ダルマラクシャ)(敦煌菩薩)
(239~316)
が、敦煌より長安に来る
大乗経典を翻訳
「光讃般若経」「正法華経」「維摩経」「十地経」
他、154部309巻
300 東南アジア 仏歯が伝えられる
310 中国 仏図澄(232~348)が、洛陽で布教
中国人の出家公許
350 中国で弥陀信仰・弥勒信仰・観音信仰がおこる
道安(312~385)(印手菩薩)
格義仏教を排す、正法を説く
行持を統一、僧制を更める
「綜理衆経目録」(道安録)
諸経典の註釈他、27巻著述
弥陀信仰、弥勒信仰、観音信仰がおこる
インド 弥勒(マイトレーヤ)(350~430)
「瑜伽師地論」「大乗荘厳経論」「中辺分別論」
「現観荘厳論」「法法性分別論」「宝性論」
372 高句麗 高句麗に仏教伝来
381 中国 曇無闌により、密呪経典の訳出
「増壱阿含経」「中阿含経」「阿毘曇心論」他、
384 百済 百済に仏教伝来
390 インド 無著(アサンガ)(390~470)
「摂大乗論」「順中論」「金剛般若経論」
「顕揚聖教論」「大乗阿毘達磨集論」
399 中国 (~413年)
法顕(339~420)インド旅行
「仏国記」
智猛、智厳(358~437)、
宝雲(375~449)、法勇など、
インド求法僧多数
400 インド 世親(ヴァスバンドゥ・天親)(400~480)
「倶舍論」「唯識二十論」「唯識三十頌」
「大乗成業論」「大乗百法明門論」「大乗五蘊論」
「仏性論」「浄土論」
中期(第二期)大乗仏教教典
「薬師如来本願経」「地蔵菩薩本願経」「金光明経」
「金光明最勝王経」「楞伽経」「密厳経」
「孔雀王呪経」
401 中国 鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)が長安にて訳出
「般若経」「妙法蓮華経」「維摩詰所説経」
「阿弥陀経」「弥勒経」「十地経」「座禅三昧経」
「十誦律」「中論」「百論」「十二門論」
「大智度論」他、74部384巻
402 慧遠(334~416)
が念仏結社をたてる(白蓮社)浄土経の始祖となる
「沙門不敬王者論」「法性論」
僧肇(374~414)
「註維摩経」「宝蔵論」「般若無知論」「不真空論」
「物不遷論」(「肇論」)
道生(369~434)
頓悟成仏論、闡提成仏論
「梵網経」「菩薩瓔珞本業経」成立
408 インドの覚賢(ブッダバドラ)(天竺禅師)
(359~429)が、長安に来る、後に建康に移る
「六十華厳経」「摩訶僧祇律」
他、13部125巻訳出
410 仏陀耶舎(ブッダヤシャ)が長安に来る
「四分律」「長阿含経」他、訳出
412 インドの雲無讖(ダルマラクシャ)
(385~433)が姑蔵に来る
「大般涅槃経」(北本)
「金光明経」「菩薩地持経」「菩薩戒経」「大集経」
「仏所行讃」他、訳出
415 東南アジア セイロンに、仏音(ブッダゴーサ)(~450)が
南インドから来る
三蔵全部の註釈を完成
「ヴィスッディマッガ」(「清浄道論」)
「サマンタパーサーディカ」(「善見律毘婆沙」)
420 宋(南朝)がおこる
423 中国 仏陀什(ブッダジーヴァ)が来る
「五分律」訳出
424 西域のカーラヤシャ(383~431)
「観無量寿経」訳出
インドの求那跋摩(グナヴァルマン)
(377~431)が、建康に来る
「菩薩善戒経」他、訳す
435 インドの求那跋陀羅(グナバドラ)
(394~468)来る
「雑阿含経」「過去現在因果経」「勝鬘経」
「楞伽経」他、52部134巻訳出
450 インド 「大乗起信論」
新羅 新羅に高句麗より仏教伝来
インド 衆賢(サンガバドラ)(~450~)
「順正理論」「顕宗論」
陳那(ディグナーガ)(480~540)
「仏母般若円集要義論」「観所縁論」「掌中論」
「因明入正理門論」
「プラマーナサムッチャヤ(集量論)」
商羯羅主(シャンカラスヴァーミン・天主)
(450~530)
「因明入正理論」
中国 曇曜が雲崗の五大石仏の工事始める
「雑宝蔵経」「付法蔵因縁伝」他、訳出
5世紀ごろ インド チャラカ・サンヒター
484 中国 カンボジア(クメール)の仏教僧(ナーガセーナ)が
中国に来る
東南アジア カンボジアで、大乗仏教がおこなわれる
493 中国 僧制四十七条制定
500 東南アジア ビルマに、セイロン及びインドより仏教伝来
上座部系、密教などがおこなわれる
インド 仏護(ブッダパーリタ)(470~540)
「中論註」
清弁(バヴィヤ・バーヴァヴィヴェーカ)
(490~570)
「般若燈論」「大乗掌珍論」「中観心論」
「タルカジュヴァーラー(思択炎)」
観誓(アヴァローキタヴラタ)(500~600)
「般若燈論釈」
無性(アスヴァバーヴァ)(460~530)
「摂大乗論釈」
徳慧(グナマティ)(460~530)
「唯識三十頌釈」