ヴァイラーギャ・マーラー(放棄の花輪)(14)
第三章 「はかない世界」
12.人間の愛情はうわべだけのもの
夫は妻に言う。
「愛しいお前! 俺はお前を激しく愛している。
お前は俺の命であり魂だ!
お前がいなければ、ほんの一瞬でも生きていられない!
本当に、お前は俺にとってすごく大切なんだ。」
妻は夫に言う。
「あなたは私の愛しい人!
あなたは私の一番大切な人!!
私があなたをどれほど愛しているか、神様だけが知っています!!
私の命は消え去るでしょう、
もしほんの一秒でもあなたを目にしなければ。」
こうした会話は夜に行われるが、
翌朝早くに、夫は妻を離縁するかもしれないし、
あるいは妻が夫を離縁するかもしれない!
これは彼らの愛着と愛情の浅はかさを表わしている。
これが人間の愛情であり、情欲である。
それは竹のように中身がない。
魂から生まれる純粋で神聖な愛を育みなさい。
それは永遠に衰えないだろう。